【Report】2020.8.2(日)小学校外国語授業づくり研究会【基礎講座】「小学校外国語科の指導計画の考え方・作り方」(再)実施報告

◆【基礎講座】「小学校外国語科の指導計画の考え方・作り方」(再)

外国語指導経験5年以下の方を対象に7月に行った基礎講座の再実施です。今回は参加条件は特に設けなかったため、経験年数の長い方や大学の先生方等もご参加いただきました。

学習指導要領の考え方や小学校外国語教育の変遷、現行の外国語科と外国語活動の目標や位置づけなどを確認した上で、評価も含めた指導計画の立て方についてご紹介しました。ベテランの方も多かったので、もうご存知のことも多かったと思いますが、改めて再確認する機会にはなったのかなと思います。特に強調したのは、「先生の願い」と「評価の効果」です。教科化されて、教科書を使うことになって、ややもすると「これは教えなければいけない。「こう指導しなければならない」という画一的な考えになりがちです。もちろん大枠はありますし、学習指導要領に則ることは大前提です。しかし、最終的には児童の実態を踏まえて、先生方が何を大切にして、どう教えたいか、どんな児童の姿を目指すかといったことにつきると思います。その願いを授業化する、活動化するといったプロセスが授業づくりの本質だと思います。また、その効果を検証する意味でも評価の役割は大きいです。目指す姿に児童はきちんと向かっているか、たどりついているか、これを随時検証していく必要があります。活動はただ行えばよいというわけではありませんよね。その活動を通して、きちんと子供が成長しているのか、見取り、子供たちにもその成長を実感させることが大切です。今回数値評定が入ったことにより、それがより具現化したと感じています。評価はつけるためのものでなく、子供たちの成長のために行うものであり、先生の指導の改善につなげるものであることを改めて確認いたしました。


以下、参加者の皆さんからの感想です。


・英語に限らず、ほかの教科でも当てはまる内容もあり、大変勉強になりました。

・今回の講座はアンコール企画だったため、前回の資料を頂いていましたが、資料だけではよく分からなかったところを詳しくご説明いただけて理解が深まりました。ありがとうございました。

・基礎基本となる大切な理論を体系的に丁寧にお教えいただけたことに感謝いたしております。ありがとうございました。

・今回は外国語全般について、一から学ばせていただきました。授業づくりの前に外国語を通して子供にどんな力を身につけさせたいか明確なビジョンをもって指導にあたる大切さについて、改めて考えさせられました。

・基礎講座ということでしたが、指導経験の長さを問わない内容で大変勉強になりました。こうやって基本に戻る時間は大事ですね。毎日の授業に追われる中、白石先生のセミナーでは自分の思いやスキルを振り返る貴重な時間となっています。今日学んだ事は次への力になりました。ありがとうございました。

・今日もありがとうございました。1学期、コロナのことに加え、異動先でこれまでと英語教育の環境ががらりと変わり、探り探りで授業をしていたので、今日の話を伺い、また原点に帰り、授業を組み立てていきたいと気持ちを新たにしました。最近考えるのは、児童の実態と教師の願いがかけ離れてしまうと、せっかくの計画もうまく進まないということで、そうなると、児童の実態把握がとても大切だということです。日々とても慌ただしいですが、担任が英語の授業をできるのは理想的だと、夏休みに入った今は思います。2学期の計画を立てることが楽しみになってきました。

・充実した内容で、現場の観点もあり、大変ためになりました。

・何回も繰り返して聞いてやっと理解する人間なので、今回の講座も勉強になりました。どうしても感覚に頼った指導になりがちなのを、理論をもとにする力を少しずつ身につけたいです。そして、指導者の願いをもとにした単元指導計画を作成する点が新鮮でした。かっこよくてきれいな指導計画でなく、指導者の熱い思いをまずは書き出し、整理する、というのが今回のイメージです。こういった計画を立てるのが苦手だったのですが(ちゃんと書かなきゃとプレッシャーを感じる)、先生のお蔭で勇気が出てきました。それぞれの先生の持ち味を生かして、私の持ち味を生かして、試行錯誤しながら授業をしようと前向きになりました。ありがとうございました。

・過去のセミナーのスライドを見ると、詳しく知りたくなります。リバイバルをしてほしいです。

・講座がすぐにいっぱいになってしまうので、再放送を増やしていただけますと幸いです。



小学校外国語授業づくり研究会では、こうした「基礎講座」や「テーマ別講座」を今後も実施していきます。また、過去に実施した講座の再実施も行う予定です。「こういったテーマの講座をやってほしい」とか「●月に行った●●●●●の講座をもう一度やってほしい」といったリクエストがございましたら、以下お問い合わせフォームからお伝えいただければと思います。リクエストお待ちしております!

また、地域の研究会や学校での研修依頼も承っています。オンラインでの開催も可能です。ぜひご相談ください。