【Report】2020.6.28(日)小学校外国語授業づくり研究会6月オンライン交流会レポート

2020.6.28(日)に「オンライン交流会」を行いました。学校再開から1か月。それぞれの学校で、例年通りにはいかない状況が続いていると思います。その中で、工夫していること、また困っていることをシェアしました。


グループセッションでは、様々な話題が出ました。

・「書くこと」の指導や評価

・activityの制約、マスク着用での指導の難しさ

・自己紹介の活動の工夫(コロナ対応)

・small talkの作り方(既習の活かし方)

・教材の選び方、おすすめの教材

・子供が言いたいことを表現

・リスニングの指導と評価(観点とタイミング)    など


参加者の先生方同士で、実践を紹介し合い、参考にしていました。


参加者の先生方に聞きました。

●学校再開後、外国語の授業をしてみて感じたことや、やってみてうまくいったことなどあったら教えてください。

・4年で簡易パペットを作らせて、会話をパペットとさせたこと。キャラクターも設定させました。

・当初、コロナ禍対応に気を配るあまり、活動内容のバリエーションを自ら制限してしまい、例年と違う児童の反応の低さに戸惑いました。しかし、いつも通り児童の反応に合わせて臨機応変に指導法、教材等を変えたりしていくうちに、児童にいつもの学びが、戻ってきました。マスク着用と教材消毒などの基本的な安全ガイドラインを守っていれば、やはり優先すべきは児童の反応と学びだということを改めて肝に銘じました。

・4年生時は担任の先生方が英語指導をしていたこともあり、クラス間に差がある。個人差もあるが、、、なので、指導はしているが、Unit1で自分の名前を大文字で書くテストにも差が出そう。

・マスクをしていると子どもがなんて言っているか聞き取りにくくやりづらさを感じました。

・本日の交流会でも話題に出ていましたが、子どもたちの実態に合わせて学習を進めていくには何が分かっていて何が分かっていないのかを理解して、その上で削ぎ落とすべきところを大きく削ぎ落とすことも必要なのだと感じました。特にNew Horizon Elementary (Starting Outなど)は本当に取捨選択を間違えると子どもたちにとって負担な部分もあるように思うので、うまく調整して進めていきたいと思います。

・やってみてうまくいったこととしては、English Challenge Cardという小さな名刺サイズのポイントカードのようなものを作り、子どもたちが外国語の授業で学んだフレーズを使ってALTや私に授業外で話かけるとスタンプが貯まるというゲームのようなものを全校にむけて行った結果、自分から英語で話しかけてくれる子どもたちが一気に増えたので、英語に慣れ親しみに少ない学校には良いかもしれません。(その分ALTの先生も私も廊下で呼び止められることが増え、忙しくはなるのですが。。。)"

・当初の予定とズレたりもしましたが、『常に児童が楽しんで授業を受けられるにはどうするか?』を考えながら行っています。

・New Horizon Elementaryのデジタル教科書を使用しています。How do you spell your name? やWhat color do you like?といって疑問文を、なかなか言えない児童が多数いました。そこで、デジタル教科書のお道具箱にあるリズムボックスを使って、リズムに乗って言わせると、かなりの児童が言えるようになりました。さらに、やたら単語ごとに語尾を上げる傾向にあったので、腕を上下に動かして発音すると、少なくともその場ではイントネーションを正しく言えるようになりました。

・初めての児童なのでまだ様子を見ています。すべてが手探りです(>_<)

・動初年度なので、初回はパワポで学年に合わせた自己紹介や世界の国、言語クイズをしました。興味を持ってくれて、たくさん質問をしてくれました。私がまわりながら、子ども達からも名前と好きな事を聞き、一人一人笑顔でエアハンドシェイクしてくれました。学年毎に少しずつ変えたプロフィールカードを使用したWho am I?クイズは段階的に誰だかを絞られる工夫をしました。説明の時にAre you 〜?Yes, I am./No, I’m not. を全体練習し、単元にはないターゲットでしたが、しっかり言えてました。やり取りから、お互いの事がより知り合えて、担任の先生たちも喜んで下さいました。特に高学年は専科からテストや評価の話でプレッシャーを感じていたようで、分かっていても挙手しない子が多いのを感じ、一人ひとり励まし、褒めながら、丸つけして回ったら、すぐに多くの子たちが自信を持って挙手してくれました。


●交流会の感想は以下の通りです。一部を紹介します。

・いつも、大切なことを確認させていただいています。今後もよろしくお願いいたします。

・オンラインならではの、様々な地域の先生に気軽に出会うことができ刺激になりました。授業づくりでも普段接する時も、先生も子どもも無理をしすぎず、いい意味でこのぐらいでいいんだ!楽しい!と続けられるようにしたいです。白石先生、今回もたくさんの学ぶ機会を頂きまして、ありがとうございました!

・コロナ禍の中で先生方の取組の様々な工夫を知ることができ、有意義な学びの場となりました。パペットの活動、面白いのでぜひやってみたいと感じました。"

・地域により、学校により、先生により、実態が全国様々な状況の中で、皆さんが工夫をして、努力しながら、子ども達のために取り組んでいらっしゃる様子を拝見し、いろいろと学ばせて頂きました。定期的にこのような会が開いて頂けること、白石先生にも感謝申し上げます。

・とても自由に聞きたいことが聞くことができ、沢山のアイデアをいただき助かりました。評価に関しても、肩肘張り過ぎず、やっていきたいと思いました。

・外部の非常勤英語講師のため、担任の先生方の学校の教科の一つとしての英語の位置づけやお考え、コロナ禍での現状を聞かせていただけることは、とても有難いです。授業での指導案や指導法に活かすことができ、大変参考になります。いつもありがとうございます。

・Unit1で名前を書くテストは、そこまで厳しく見る必要はないのではという意見をいただき、心が軽くなりました。活動のアイデアも毎回たくさんいただけるのでありがたいです。

・コロナ対応でいろんな活動が制限される中で新しいアイディア(活動)を知ることができて参考になりました。ありがとうございました。

・今回、各地の先生方が多くの制約のある中でstruggleされている事例を知ることができました。マスクの話、距離の取り方などの具体例、今の状況でできる活動など、皆さんそれぞれに悩んだり工夫されていて頭の下がる思いです。そして評価について皆さん悩んでおられることも再認識できました。このような交流会を経て、課題とニーズが浮き彫りになってくることでセミナー等がさらに充実したものになるのだと実感いたしました。白石先生がご自身もフルに教えながらの大変お忙しい中で、このような場を継続的に設けておられることの意義はとても大きいですね。今回は参加させていただき、とても濃く有意義な学びの時間をありがとうございました!今後もどうぞよろしくお願いいたします。

・色々な方から満遍なくお話を聞けて良かったと思います。ありがとうございます。

・いつも、何かしらの新しい発見や、新しい情報を教えて頂くので、毎回楽しみにしています。

・他の教科書のコンテンツなど、教えていただいたことを使ってやっていけたらと思います。

・評価に関するやり方や考え方など、大変参考になりました。

・外国語専科としては、児童が意欲的に学習できるようにしつつも、将来を見据えてやはり4技能をしっかり伸ばしていきたいです。そのために、こちらのサロンを活用させていただいて、毎回の授業をより充実したものにしていきたいです。コロナに負けたくないと改めて思いました。

・授業が始まって初めての参加でしたが、やはりやってみて初めて分かることって多いですね。白石先生のおっしゃることの一つ一つにそうだそうだとうなづいていました。光村のアニメの素晴らしさも再確認できました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

・教科書もデジタル教材も声掛け一つで子どもたちの興味関心も違うので、目の前の子ども達の反応を見ながら、専科やALTと指導していきたいです。


今後のオンライン交流会は、7/12(日)7月交流会(定員につき受付終了)8/29(土)8月オンライン交流会(受付中)を予定しています。参加には当月のオンラインサロン会員である必要があります。交流会の参加費は不要です。


またのご参加をお待ちしています。