増渕真紀子先生の新刊のご案内です。
技術の背景にある、深い意図までわかる!
英語を通してコミュニケーション力を育てる英語授業を実現するためには、先生の確かな技術が必須。環境づくり、帯活動、授業デザイン、言語材料の指導、ICT・AI活用、学習評価…など場面・教材別に、意図まで理解して使いこなせるように詳しく解説しました。
著者より
「小学校英語は,英語嫌いの前倒し」
このような声を耳にすることが増えた気がします。
「英語学習を拒絶してほしくない」。もちろん私たち教師の願いですが,そのために「楽しい英語授業を行うことが正しい」と感じていませんか?
歌やチャンツ,ゲームといった活動は,確かに子どもたちの興味・関心を引き出しますが,それ自体が授業の軸になってしまっては,本来の学びを見失ってしまいます。
また,「英語力をつけたい」という思いから,発話を急ぎすぎたり,完璧な発話を求めたり,テストのための授業になっていたりしませんか。
発音練習や暗記に重点を置いたトレーニングが,知らず知らずのうちに授業の中心になってしまっては,コミュニケーションの学びにはなりません。
小学校英語は,「楽しむ時間」でも,「正確さを鍛える訓練の時間」でもありません。与えられた場面状況の中で,言語材料を使って意思や情報を伝達して英語でコミュニケーションをとる力を養うことを目標に,知識・技能,思考・判断・表現,主体的に学習に取り組む態度を育てる授業です。
限られた授業時数の中で,扱う内容は決して少なくなく,だからこそ「何を教えるか」について,教師自身が明確なポリシーをもつことが求められます。
そのポリシーは,自身の経験や「子どもたちが喜ぶから」といった感覚的なものではなく,各単元で示された学習内容や言語材料に基づいて,「その習得に本当に必要な指導とは何か」というものであるべきです。そして,その指導は理論に裏づけられている必要があります。
本書では,インプットからアウトプットへ,さらに高学年においては「読むこと」「書くこと」へとつながる一連の学習プロセスを,具体的な授業の流れとともにご紹介しています。また,ICTの活用についても,「使うこと」自体を目的とするのではなく,「意図的に」「計画的に」「戦略的に」活用することの重要性に焦点を当てました。
英語授業に携わるすべての先生方へ。
小学校英語において,子どもたちがどのような学習プロセスをたどるのか,そして教師はどのように授業をデザインしていくべきなのか。本書が,授業づくりの一助となることを願っています。
2026年6月 /増渕 真紀子
目次
はじめに
序章 授業の技術で,学ぶ意欲を高める
1 子どもの英語を学ぶ意欲とは
2 「自律性」を養う授業
3 「有能感」を与える授業
4 「関係性」を実感できる授業
第1章 「環境づくり」の技術
1 心理的安全性の保てる場をつくる
2 ふるまいと声かけで心理的距離を縮める
3 一斉指導と個別最適な学びの区別をつける
第2章 「帯活動」の指導技術
1 帯活動で語彙力を定着させる(中学年)
2 帯活動で語彙と文章力を定着させる(高学年)
3 帯活動で中学校への準備をする(6年3学期)
第3章 「授業デザイン(中学年)」の技術
1 基本表現を指導する(『Let's Try!1』Unit1-3)
2 like を指導する(『Let's Try!1』Unit4・5)
3 What's this?を指導する(『Let's Try!1』Unit7・8)
4 英語絵本を活用する(『Let's Try!1』Unit9)
5 身の回りの表現を指導する(『Let's Try!2』Unit1-4)
6 単数・複数を指導する(『Let's Try!2』Unit5)
7 教科横断的な活動をする(『Let's Try!2』Unit7)
8 道案内の表現を指導する(『Let's Try!2』Unit8)
9 英語絵本を活用する(『Let's Try!2』Unit9)
10 アルファベットを指導する(『Let's Try!1・2』Unit6)
第4章 「授業デザイン(高学年)」の技術
1 5年生の最初に4つのことを伝える
2 「聞く活動」を指導する
3 言語材料の指導をする
4 「話す活動」の指導をする
5 「読む活動」「書く活動」の指導をする
第5章 「言語材料(高学年)」の指導技術
1 自己紹介単元の指導をする
2 三人称単数主語の指導をする
3 canの指導をする
4 頻度の副詞や習慣を表す副詞の指導をする
5 前置詞の指導をする
6 過去形の指導をする
7 I want toの指導をする
8 CLIL単元の指導をする
第6章 「ICT・AI活用」の技術
1 インプット教材で活用する
2 言語材料・語彙定着で活用する
3 文法定着で活用する
4 アウトプットで活用する
第7章 「学習評価」の技術
1 パフォーマンステストを実施する
2 知識・技能を測る
3 思考・判断・表現を測る
4 主体的に学習に取り組む態度を測る
おわりに
著者プロフィール
増渕 真紀子(ますぶち まきこ)
明星大学非常勤講師。東京大学教育学研究科(博士課程)在学中。1985年大阪生まれ。TESOL修士。関西学院大学総合政策学部卒業後,山梨県公立中高一貫校,大阪府私立中高一貫校で英語教諭を経て,東京都八王子市内の幼稚園や保育園で英会話講師,小学校外国語専科講師を務める。出産を機に子育て支援英語サークルを発足。アメリカのAnaheim University Master of arts in TESOLを卒業。第二言語習得に基づいたYoung learnersのためのfocus on formの教材開発について研究している。J-SHINE小学校英語上級指導者の資格を所有し,2021年よりInstagram, YouTubeでまき先生として小学校英語の授業アイデアや教材,教授法をシェアしている。
出版情報
出版社 : 明治図書出版
発売日 : 2026/7/17
言語 : 日本語
本の長さ : 176ページ
ISBN-10 : 4185285388
ISBN-13 : 978-4185285384
商品の重量 : 181 g
寸法 : 1.5 x 12.8 x 18.8 cm
仕様:四六判 176頁
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