2020.6.7(日)、8.9(日)に開催した【テーマ別講座】「今こそ考えよう“聞く力”を育てるリスニング活動」のレポートです。
新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、小学校外国語においても、様々な配慮をしながら授業をされていると思います。そして、例年と比べると、今は特に「話すこと」が自由にはできず、苦慮されているのではないでしょうか。
しかし、外国語の活動は「話すこと」だけではありません。いや、むしろ言語習得の観点からも、本来は「聞くこと」がとても重要です。ただ、これまで「聞くこと」は、表現の導入としての位置づけで終わっていることが多いのではないでしょうか。今こそ、「聞くこと」にスポットを当て、子どもたちの“聞く力”を育てるリスニング活動を考えてみる講座を開催しました。
言語習得の観点から「聞くこと」はどのような意味があるのかを確認し、学習指導要領に小学校外国語「聞くこと」はどのように記述されているか、その目標や位置づけを確認しました。
具体的な学習活動例や指導の工夫・配慮事項、参考資料情報などをシェアしました。
グループでの話し合いも短時間でしたが、行いました。
参加者の皆さんの感想を一部紹介します。
【2020.6.7(日)開催分】
・私自身も、聞くことについて初めて正面から考える機会をもつことができました。withコロナの中でできることに取り組んでいきたいです。
・何気なくやってきた活動の目的を問い直すきっかけになりました。慣れ親しむため考えて漠然とやってきたことも、「聞く」「そこから先への発展」「話す」と目的を整理して取り組もうと思います。
・たくさんの資料ありがとうございます。とても分かりやすかったです。
・大変勉強になりました。沢山聞かせる事が大事なのは、分かっていても、その先のどうやって、どういった考えで取り組むべきかという所が、自分の中で曖昧になっていました。しかし、今回のMeetingを通して、聞く活動のポイントが明確になり、もっと深い部分で知ることができました。白石先生、本当にありがとうございます。本日、白石先生から教わったことやグループ内の先生方から頂いたアイデアを頭に入れながら、次回の授業に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
・「聞くこと」にフォーカスしてあまり授業をしてこなかったように思います。聴かせてはいますが、導入だったり練習だったりばかりで、そこに思考が働いていなかったと思いました。日々、バタバタで過ぎてしまうので、毎月振り返りながら次のことを考えていけるので、本当に勉強になります。
・学習指導要領の領域別目標それぞれの活動例をお示しいただき、具体イメージがもてました。今まで、この活動はどの目標と合致するのか、整理できないでいたので、助かりました。ありがとうございました。
・本日は有難うございました。とても有意義で、あっという間の2時間でした。初めての参加で不安もありましたが、白石先生がご準備くださっていたスライドがとても分かりやすく、理解しながらついていくことが出来ました。ActiveにListenする(させる)ための工夫や、「聞く力」そのものを育てるための活動を考えていくとともに、教科学習の前に育ててあげたい(音やリズムへの気づきなど含む)力についても忘れず取り組んでいきたいと思います。
・今日は、「新しいことを教わった」という感覚よりも、自分が今まで授業で行ってきた「聞く」に関する指導を、整理できたという感覚です。そのくらい、白石先生やみなさんの話に共感するところが多くありました。聞く活動の際の指導をどのようにしたらよいか、校内の先生等にも伝えていきたいです。 また、これは授業の指導とは少々離れることですが、「あいまいさに耐える力」や「考えながら聞く」ということがコミュニケーションを円滑に図る上で大事なことだというのは、実は大人同士のコミュニケーションにも言えると思いました。
・聞くことは大事だと思ってはいましたが、どうして大事かを言語化できない状態でした。今日のお話を聞いて、自分には無かった新たな視点も加わり、どうして大事なのか整理できました。いつもたくさんの資料をご準備いただきありがとうございます。
・ありがとうございました。 今回も 教室で即、使いたくなるようなお宝情報満載でした。(指導法、教材、具体的活動等)。講座が、より専門的、実践的でいつも大変参考になります。早速、本日いただいた情報をもとに、授業の構想を練っています。
・コロナ対策で英語の授業も制限を受ける中、あらためてリスニング指導の意義や活用の仕方を知ることができました。リスニング=受け身という概念を覆す絶好機会になりました。アクティブリスニング、実践しようと思います。ネタをたくさんご紹介いただき、ありがとうございます。リスニングで指導するということは、評価もそのようになっていくと感じます。たくさんの可能性に出会わせていただき、ありがとうございました。
・聞かせることについての目的がクリアになりました。資料をたくさん準備していただきありがとうございました。
・たくさんのアイデア、考えを学べてとても勉強になりました。
・聞くことについて、ゲームなどの活動を用いると楽しむことに偏りすぎて、聞くことが定着していないのではないかと疑問に思っておりました。自分の進め方がおかしいのだろうか、正しいゲームの進め方とは何なのか、と悩んでいましたが白石先生が大丈夫とおっしゃってくださったことで前向きになれました。とても研究熱心で、専門的な知識をもたれた先生方のお話を伺えることがいい刺激になりもっともっといい授業をできるようになりたいと思わせていただきました。ありがとうございました。
・聞くに特化していてコロナ対応の授業でできそうな活動を話し合えたのでよかったです。ありがとうございました。
・以前からこの勉強会で「聞く活動」が話題になっていて、今までと活動内容を変えなきゃいけないんだと少し困っていました。でも、色々考えてみると、自分でも導入部分で歌を扱ったり、クイズをしたりしていたことを思い出しました。そういった活動を膨らませていくと、充実した「聞く」活動になるのかなぁと思いました。回を重ねるごとに、全国さまざまな地域の方々が参加されていて、見聞も広がるし、「1人じゃないんだ」と思えます。このような場を提供していただいて、本当に感謝です。ありがとうございました!
・聞くことに特化して考えたことがなかったので、今後の『聞く』活動をもう一度考える、いい機会になりました。
・この状況の中でとても役に立つセミナーでした。情報量が豊富なので、色々と試してみたいことがありました。また、書籍を紹介してくださるので、とても助かります。ありがとうございました!
・聞くという活動の意義や、また、小学生にとって、リスニング活動を改めて考えられて良かったです。
・昨年から、We canのデジタル教材を使い、児童にたくさん音声や動画を視聴させてきました。今年も児童の「英語の耳を育てたい」と思っていたところ、今回「聞くこと」についての企画で、大変勉強になりました。語学を学ぶ入り口が「聞くこと」だと思っていましたし、そこから「話す」「読む」「書く」に繋がります。たくさんの「聞く」Activityや目的意識を持って聞くなど、すぐ実践出来そうなアイデアを皆さんとシェアすることができました。いつも多くの学びをありがとうございます。
・改めて聞くことの重要さ、インプットの内容やレベル、聞かせ方、聞く力の育て方を学べました。また授業者のアウトプットが子どもたちのインプットなので、質の良い英語で、ゆっくりはっきり伝える事を改めて心掛けて行こうと思いました。
・初めて参加させていただきました。今回、思い切って参加してみて、資料を拝見するだけでなく、しっかりお話を聞くことで理解がすすみ、また他の先生方からの意見やアドバイスを聞くこともでき、勉強になりました。今後もぜひ参加させていただき、学ばせていただこうと思いました。 前半のお話は、「聞くこと」についての目標やめあてを再確認することができました。 グループセッションでは、先生方の色々な取り組みや実践やアイディアを聞くことができ、今後の授業の参考になりました。欲を言えば、この時間、もう少し欲しかったです。
・全国の情報、書籍情報、学習方法を伺えたことがためになりました。ありがとうございました。
・「聞く」ということに絞って話し合うことで、わかりやすかったです。実践例もたくさん知ることができてよかったです。
【2020.8.9(日)開催分】
・「聞く」プロセスを再認識したと同時に、いつどの段階までを求めるのかを考えさせられました。光村の教科書のラウンド5用指導案が興味深かったです。
・教科書の中のリスニングをどのように進めれば より効果的に使えるのか知りたくて、今回のセミナーに申し込みました。たくさんのヒントを頂けたので、今後の授業に活かしていきたいと思います! ありがとうございました。
・文脈や場面設定を大切にしながら、i+1のレベルで子どもが安心して「聞く力」をつけていけるよう、工夫していきたいと思いました。また苦手意識を持っている児童には、何を聞き取ればよいかを焦点化して「わかる!」と自信をつけてあげること、3,4年の外国語活動から、音、語彙・表現をしっかり聞くことに慣れさせるようにすることも実行していきたいと思います。本日も多くのことを学ばせていただきありがとうございました!
・今回も大変為になるセミナーをありがとうございました。リスニングも音・語彙・表現・情報・概要と何を目的に活動を行っているのかを考えながら指導できるようにしていきたいです。ありがとうございました。
・聞くために、何を設定してどう聞かせるか、子供たちの英語を聞くことのハードルを下げながら授業を作っていきたいと思いました。
・多くの資料を準備してくださってありがとうございました。英語以外の自分が知らない言語を聞くと子どもたちの気持ちがわかります。子どもが経験することを想像してそこに寄り添って指導の仕方を考えないといけないと思いました。
・1学期の一年生(2回活動)振り返りにおいて、「英語の言葉がよく分からなかった」「難しくて、楽しくなかった」とした児童が数名で、意味の分からない音声が飛び交うのが嫌だ、楽しくない、との事でした。 一年生なので、既習の積み上げがないにしても、工夫がより必要だと感じていました。 "こんにちは" "ありがとう"くらいしか知らない中国語が流れた時、あっこんな感じかと実感しました。 「自分が知っている事が聞こえると安心する」、、、深くなるほどと思いました。 既習のものに新しいものを織り交ぜつつ、わかった!できる! 楽しい!に繋がり、子どもたちがチャレンジしてみようと思える活動となるよう心がけていきたいです。 大変勉強になりました。 ありがとうございました。 再々講義があれば、また参加したいです。
・勉強になりました。6月の回は申し込めなかったので再放送助かりました。
今後、「聞くこと」に続き、「話すこと(発表)」「書くこと」「読むこと」など領域別の講座を随時開催していきます。(既に定員で受付を終了しています。)
●9/13(日) 11:00-12:30 【テーマ別講座】「読むことの指導の工夫」(受付終了)
●9/22(火・祝) 9:00-10:30 【テーマ別講座】「話すこと(発表)の指導の工夫」(受付終了)
●10/4(日) 11:00-12:30 【テーマ別講座】「書くことの指導の工夫」(受付終了)
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