セミナーでご紹介して大好評だった「なぞなぞ本」。2019年3月発売。たて11cm✕よこ15cmというコンパクトなサイズ。そのまま持って授業で使えます。
子供たちはクイズが大好きですよね。答えを一生懸命考えます。聞きなさいなんて言わなくたって、真剣に聞きます。答えが分かった子は、その言葉を言いたくって手を挙げるでしょう。手軽で、楽しいactivityです。
ただ、クイズを自分で考えるのは、結構大変なものです。この本は子供たちに身近な名詞を問うクイズがなんと123問も掲載されています。16のカテゴリーに分かれています。
◆カテゴリー「くだもの」「野菜・食材」「飲み物」「おかし」「メニュー」「楽器」「スポーツ」「遊び・しゅ味」「お店」「建物」「季節」「学校行事」「自然」「国名」「職業」
1問につき、8つのヒントでできています。児童の実態によって、ヒントを選ぶことができます。使用表現も基本的なパターンで構成されています。既習のものであれば、復習になりますし、新出だったとしても、ジェスチャーをつけたり、文脈から理解することは可能です。ストレートに単元に関連させた問題を選んでもいいでしょうし、直接関係なくても表現の幅が広がってよいと思います。
◆ヒントで使われている表現
・It's~ ・It has~ ・It looks like~ ・We~ ・They're~
・usually, often, sometimes ・~is famous for it. ・We can~ など
【実践例】本書には日本語訳も書いてあります。※は本研究会の指導のヒントコメント。
1.It's a snack. ※ヒントは1回だけじゃなく、2~3回は言ってあげましょう。
2.It's light. ※ジェスチャーをつけた方がよいかも。Its not heavy.も言って対比させるとよい。
3.It's small. ※これも指で小ささを表すとよいです。
4.We can buy it at supermarket. ※買うしぐさがあるとよい。
5.We can make it from corn. ※cornはしっかり発音。ジェスチャーも交え。
6.We can enjoy caramel, salty or butter flavor. ※最近はいろいろな味がありますね。知っている味を加えてもOK。
7.We can cook it in a microwave oven. ※電子レンジを使うジェスチャーや「チン!」の音を言ってもよい。
8.We often eat it at the movie theater. ※これで間違いなく分かるはず。
実際には、8つのヒントを全部言うと、ちょっと長くなってしまうので、いくつか選んでもよいと思います。早く答えが分かった子には、何人かに聞いてみて、You think so? I see.などと正解かどうかは明かさずに、ヒントを続けてみるとよいでしょう。いろいろなパターンがありますが、多くの人が分かった段階で、みんなに言わせるとか、手を挙げている子全員に答えを言わせてみるとか、その時々で変えるとよいと思います。
正解したら、That's right! や Great! などとほめてあげましょう。
ちなみに2学期では、それぞれの単元で関連させて使えると思います。もちろん1,2年生でもヒントを選べば活用できます。
3年生「何が好き(スポーツ、果物、野菜、飲食物など)」
4年生「ほしいもの(果物、野菜、飲食物など)」
5年生「can(ヒント表現で使用)」「国・地域」「位置と場所(部屋のなかのもの)」
6年生「夏の思い出(夏のもの)」「オリパラ(スポーツ)」「小学校生活(行事)」
各問題にはQRコードがついていて、ヒントの言い方の発音を聞くことができます。
巻末には、「なぞなぞ」から「書くこと」につなげるクイズ集のサンプルがついています。4技能をうまく活用したactivityになりますね。
これ1冊あるだけで、ウォーミングアップやちょっとしたすき間時間、モジュールなどでも活用できます。担任の先生ならば、朝の会や帰りの会などでも使ってもよいかもしれません。おすすめです。
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