2019.2.24(日)小学校英語指導者ワークショップ(昭和女子大学)

「小学校英語指導者ワークショップ」のお知らせです。

新たな学習指導要領に対応し、現場での指導を具体的に考え、実践して備えたい方のための講座。ワークショップ担当講師は全員、現場での指導経験豊富な「NPO 小学校英語指導者認定協議会(通称 J-SHINE=ジェイシャイン)」認定のJ-SHINEトレーナー。日々の理論と実践のサイクルから生まれる、現場での最新状況を紹介。


ワークショップでは、「文字指導」「音声指導」「Small Talk」「デジタル教材の活用」といった指導に役立つ具体的なテーマを扱う。指導者の負担を軽減しつつ、教室が活性化する。児童の発話を効果的に引き出し、英語活動・英語授業がより楽しく実りあるものになる。そのための具体的なアイディアと指導法を紹介。


◆実践的なワークショップ

◎ワークショップ【1】~【4】各50分 下記4つの内容を順不同で扱う。

1)やってみよう、Small Talkをつくるための3ステップ

 新教材We Can!から扱うことになったSmall Talk。指導者は児童とやりとりをしながらまとまった話をしたり、児童が既習表現を使いながらやりとりができるように導く。児童のレベルに合わせて良いSmall Talkを実践するために、内容の選出、表現の厳選、児童との対話や児童支援など、ステップに沿ってSmall Talkを作成しながら、共に考える。


2)スパイラルに音と文字をつなげる楽しい文字指導

 本格的に始まった文字指導。小学校中学年でスタートする文字指導は、これまでの中学校からのスタートとは大きく変わる。何を、どのように、どこまで教えたらよいのか。児童の認知、発達、特性、興味や他教科とのつながりをふまえた指導のポイントをとおして、児童が「楽しく」着実に力を付けてゆくための指導の在り方を学習者の立場で体感しながら学ぶ。


3)発音も上達! 歌・ライム・チャンツを活用した音声指導

 日本語と異なる、英語の発音。発音のせいで英語が苦手だと感じることも予想されるが、音声は意味や内容を伝えるためにとても大事なもの。本ワークショップの目標は、「音声練習は自然に、楽しく!」。英語ネイティブスピーカーのバイリンガル講師が、子どもたちへの長年のイマージョン教育経験を生かした、指導者も楽しめる英語音声指導を紹介する。


4)デジタル教材:ICTを活かして豊かな授業を!

 今後の学校教育、もちろん小学校外国語教育にも欠かせないテーマがICT(ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)。新教材『We Can! 1,2』(高学年用)、『Let’s try! 1,2』(中学年用)には音声や映像が豊富なデジタル教材が付属しており、テキストと連動して指導に活用されている。本ワークショップでは、デジタル教材やインターネットなどICTを活かした活動例を紹介、実際に体験し、子どもたちの心に響く、豊かな授業作りのためのさらなるICT活用について、考えていく。


◎小学校英語 パネルディスカッション

ワークショップ担当講師4名とファシリテーターによる、パネルディスカッション。

トピック(予定):

・この2年で起こる、小学校英語の大きな変化とは?

・小学校英語の変化と、大学入試の4技能化、どうつながっている?

・それぞれの段階でどんなことに気をつければいい?

・それぞれの現場の先生、どんなことを悩んでいる? どんな解決策を持っている?

・私たち指導者には、何ができる?


講座概要

日時

2019年2月24日(日)午前10時~午後4時40分

対象

小学校・中学校教員、J-SHINE資格保持者、子ども達に英語を教えている方、または将来教えたい方  

※ 本セミナーは、主に指導経験者を対象としています。ただし、小学校英語活動に興味をお持ちであれば、大学生、英語指導未経験の方、J-SHINE資格をお持ちでない方、民間の指導者の方にもご参加いただけます。参加には事前のお申込が必要です。

受講費

5,000円  銀行振込またはカード決済

定員

35名×2組 合計70名(先着順にて受付。受付後、指導経験等に応じた組分けをしてワークショップを行います)

会場

昭和女子大学構内(東京都世田谷区太子堂1-7-57)

地下鉄:東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車 徒歩7分

バス:渋谷駅から下記方面行きバスを利用し、「昭和女子大」下車

(上町・等々力・田園調布・弦巻営業所・二子玉川・高津営業所・成城学園・祖師谷大蔵・狛江・調布)

目黒駅・祐天寺駅から三軒茶屋行きバスを利用し、「三軒茶屋」下車

下北沢駅から駒沢陸橋行きバスを利用し、「三軒茶屋」下車

(昭和女子大学正門にて、「小学校英語指導者セミナー」参加の旨をお伝えください。学内メイン通りを進んで、「8号館」と「1号館」の間を右に入り、まっすぐ進んだ右奥が会場の入り口です。会場への直接のお問い合わせはご遠慮ください)


◆運営委員・講師 プロフィール

全員がJ-SHINEトレーナー資格取得者。(順不同) 運営委員・講師・パネリスト・ファシリテーター

●狩野 晶子 (Akiko Kano)

上智大学短期大学部准教授。J-SHINE理事、J-SHINEトレーナー検定委員。英語授業研究学会 理事・関東事務局長。日本児童英語教育学会(JASTEC)関東甲信越支部 運営委員。言語習得、英語教育を専門に研究。帰国子女としての体験から日本の英語教育をコミュニカティブに変えたいとの思いで学生指導と小学校英語活動の研究に取り組んでいる。文部科学省検定教科書、辞書などを執筆、『コミュニカティブな英語教育を考える』編著者。


●土屋 佳雅里 (Kagari Tsuchiya)

杉並区小学校英語講師、早稲田大学非常勤講師。保育・幼稚園、自営教室、杉並区立小学校(2003年~)、小学校英語指導者養成講座・教員研修などにおいて講師を勤める。DVD・CD付書籍『小学校英語はじめてセット』執筆協力など。「理論と実践」を融合するべく、大学院で英語学(英語教育、語用論)を学び、現在は大学での研究・指導と小学校での実践を続けている。


●幡井 理恵 (Rie Hatai)

昭和女子大学附属昭和小学校 英語科講師、聖学院大学 小学校英語指導者養成講座講師。 日本児童英語教育学会(JASTEC)関東甲信越支部 運営委員。私立小学校専科教員として、日々、数百名の個性溢れる児童とのふれあいを楽しみながら指導に携わる。自らの授業データ分析をもとに、様々なテーマについて学会や研究会での発表を多数行なう。授業参観者の受け入れや、公立小学校での公開授業助言者としての訪問などから、公立小学校で指導に携わる先生との関わりも深い。


●アラオ タード R.(Todd R. Arao)

前・加藤学園幼稚園助教諭 児童英語指導者。フリーランス翻訳者・通訳者。日系アメリカ人(英語ネイティブスピーカー)の視点から日本の英語指導者達を支援。16年におよぶ英語イマージョン助教諭として培ったキャリアと、幼児教育のモットー「子ども中心の指導」をベースにレッスンを実施している。現在、ICTの活用やSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学を統合的に取り入れる教育手法)での英語活動を探求中。


●金井 さやか (Sayaka Kanai)

株式会社エデュケイティング代表取締役。英語コーチ、小学校英語サポーター、パフォーマー(パントマイム)。「英語の先生の先生」として1,800人以上の講師トレーニングに関わってきたほか、4,000人を超える幼児から大人までの英語指導、英語キャンプやイベントの企画・引率、教員や 講師・保護者対象の講演・執筆も行う。著書に『国内でTOEICテスト990点~留学しなくても英語力は伸ばせる!』『英語は耳読書で学べ』他。


◆お問い合わせ・申し込み

問い合わせ先 training@educating.jp   (担当運営委員: 土屋、金井)

小学校外国語授業づくり研究会

小学校外国語科・外国語活動のよりよい授業づくりを追究することを目的とした研究会です。