11日の田縁真弓先生、山川拓先生によるセミナーPart1に続けての、「評価」をテーマとした特別講座第二弾。小学校外国語授業づくり研究会2月プレミアムセミナー~評価Special Session Part2~を2月13日に開催しました。
今回は、東海大学 長沼君主先生と昭和女子大学附属小学校の幡井理恵先生をお招きして、評価の理論と実践の両方を2時間に凝縮して学ばせていただきました。
「評価」というと、規準はどうするのか、Aは?Bは?、大人数をどう見取るのかなど、外形的な部分に目が行きがちです。現実的にはそこが大変なわけですが、そもそも評価とは何のためにするものなのか、その上で教師はどのような立場で、どのような姿勢で児童に接するのか、評価を通じてどんな児童を育てるのかといった教育観、指導観を抜きには始まりません。長沼先生はその根底の、大切な部分を分かりやすく説明してくださいました。評価を深く考えると、自然と教育観も変わっていきます。参加者の皆さんのマインドが更新されていくような、そんな講義でした。幡井先生からは、ご自身の話すこと[発表]の指導事例をご紹介いただきました。こうしました、だけでなく、どういう経緯でそこにたどり着いたか、紆余曲折も含め、ご説明いただいたので、現実的に起こりうる課題がよく分かり、たくさんのヒントをいただけました。
評価の意義・大切さ・その重要性が本当によく分かるのと同時に、日々の指導・評価をしっかりと改善していかねばという思いを強くしたセミナーでした。本当にためになりました。
ご提供いただいた資料には、時間の都合で講義の中では紹介しきれなかったものも追加してくださっています。オンラインサロンの皆さんは是非配布資料もよくお読みいただければと思います。
参加者の皆さんからの感想です。
・長沼先生の理論と幡井先生の実践は非常に深く、まだまだやることはあると考えさせられました。ルーブリックを子どもと共有することはしてましたが、そこからAとCの部分は子供と考えさせたり、パフォーマンスの見本を子どもに見せたり、足場を付けるための幡井先生の仕掛けがすごいと思いました。
・評価について俯瞰して見ることができるような内容でした。評価の課題にも言及して下さったことで、自分のもやっとしていたことがすっきりしました。三観点が同列ではないということ、ルーブリック体験によってルーブリックが自分のものになるということ、なるほどと実感しました。
・評価のことを考えるたびに、指導者は児童の実態を把握できているか、評価の規準、基準が適切か、それで評価できるような授業をしているかを自問自答することになると思います。改めてそのようなことを考えるセミナーでした。
・どちらのお話もすごくおもしろかったです!目から鱗というか、まだまだ勉強不足だなと改めて感じました。
・体系的なところのお話と、それを実践に工夫しながら落とし込んでいるお姿がよくわかりました。自分のクラスでも早速実践いたします。
・児童は6年間で大きく成長します。教師も同様に成長できていますか?という言葉がささりました。幡井先生の話を聞いて、評価のイメージが変わりました。子どもが納得感をもって成長できる評価にしていきたいと思います。
・2/11のPart1と今回のPart2 を通して、4人の先生の講演から評価について理解を深めることができました。理論についてはなかなか難しくて、今までうやむやだったところや、イメージがわかなかったところがありましたが、今回はストンも落ちました。毎回、素晴らしい講師の先生方の貴重な講演を企画してくださり感謝しています。ありがとうございます。
・Can-Do評価を用いた自己調整学習について、改めて考える機会をいただき有難かったです。パフォーマンス評価の具体例もたくさん見せていただき大変参考になりました。ありがとうございました。
・理論的なことは全部を消化できたとは言えませんが、実践は、すぐにでも取り入れたくなりました。とても有意義な時間をありがとうございました。
・2回の評価セミナーを受講し、評価のイメージがガラリと変わりました。教師も学習者も、共に、評価を「自己調整する為に使えるもの」にして行く事が大切だと思いました。
・いつか幡井先生のような授業ができるようになったらうれしいです。長沼先生からは、評価のベースになっている考え方をたくさんの資料をもとに示して下さって、大変勉強になりました。まだ理解できていないところもたくさんあると思うので、ゆっくり読んで勉強させて頂きます。貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました。
・評価について悩みに悩んでいました。先生方のプレゼンから、ルーブリックを子ども達と共有することの大切さを学びました。
・幡井先生の実践報告が大変勉強になりました。ルーブリックを使って児童に評価体験をさせる、評価Bの内容を提示して残りは児童に作成してもらう。これらは段階を踏んで来年度ぜひ取り入れたいと思います。評価を自分事にすると授業の参加意欲が変わるとのこと、目から鱗でした。中学生でも取り入れたいと思います。大変貴重なお話、どうもありがとうございました。
・2回シリーズで評価についてのお話をうかがうことができました。自己評価と児童の相互評価、指導者の評価をどのように活用していくか、ただ規準を作って評価するだけではなく、その前後に様々な対応や手当てが必要なことがわかりました。評価しやすい「話すこと」だけでなく、聞くことも、評価基準を意識し、足場をかけ、どのような指導をしていくかを意識して取り組む必要があると改めて感じました。
・今まで自分なりの精一杯な範囲での評価をして参りました。しかし今日のお話を伺い、これでは全然できていない!と反省です。もっと理論を勉強しないとならないこともわかりました。(中略)今日学んだことでできる事を少しでも取り入れて改善したいと思います。
・学びが多すぎてまだ整理できていませんが、新年度に向けて、評価方法をしっかり考え直して臨みたいと意欲が高まりました。今日教えて頂いたことを全て実践するのは難しいですが、エッセンスをしっかり取り入れていきたいです。
・評価は永遠のテーマだと思いました。CanDoリストの作成の大切さが分かりました。
・理論と具体の両面からのお話で頭がとても整理されました。素敵な機会をありがとうございました。
・評価について理論と実践について詳しく学ぶことができました。幡井先生の実践にあったルーブリックを子どもたちとつくる活動は、来年度挑戦してみたいです。
・理論と実践が学べ、とても勉強になりました。実践のビデオで児童の変容が感じられ、少しでもそんな児童を増やせたらとモチベーションがあがりました。ありがとうございました。
・評価のための評価になりがちな現実があり、なんとか少しでも抜け出したいと思いました。
・正直やはり評価は大変と思いましたが、少しでも理想に近づくよう頑張ります。
・大学の先生の理論的な分析と現場での実践報告、どちらも貴重なお話しで有難く拝聴させて頂きました。ただただ感心しているだけではいけないので、現場に持ち帰って少しでも子ども達の成長の助けになればと思っています。(中略)長いスパンで見守ってあげることも必要だと感じています。毎講演、なるほどと思うことばかりでいつも刺激を頂いています。ありがとうございます。
長沼先生ご登壇のJES東北セミナー(2/19)はこちら
お二人が所属する科研プロジェクトのシンポジウム、「EASEL小学校英語 Can-Do評価講演・シンポジウム-小中接続をめざすこれからの小学校英語評価-」(3/13)はこちら
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