2021.9.26(日)、オンラインサロン会員限定企画 朝活ミニセミナーを開催しました。今回のテーマは「思考力・判断力・表現力等」と「聞くこと」についてです。「聞くこと」が大切なことは言うまでもありませんが、「聞くこと」における「思考力」とはどういったものでしょうか。またその指導法はどのようなものがあるでしょうか。朝の早い時間にもかかわらず、たくさんの会員の方にご参加いただきました。
冒頭、「聞くことにおける思考力」を考える上での前提となる考え方をお伝えし、その後4年と5年の実践事例を指導計画や手立てについてご説明しました。
参加者の皆さんからの感想です。
・聞くことで思考、判断、表現を評価するためには白石先生が仰る通り、何のために聞くのかという目的を明確にすること、また聞かせる内容も児童の興味や実態に合わせて精査することが大切だと思いました。研究授業の貴重なアイディアシェアありがとうございました。
・通常のセミナーではなかなか聞くことができない実践の現場に即した落としどころをお聞きできて大変意義深かったです。ほっとするところやなるほどと思うところ、いろいろ勉強になりました。お忙しい中時間をかけて毎回ご準備くださり感謝しかありません。いつもいつもありがとうございます。
・今日も時間一杯、たくさんのことを教えて頂いてありがとうございました。コミュニケーション能力は、4技能以外にも必要となる要素がたくさんあると思いますので、大きな枠組みの中で子ども達のコミュニケーションの力を見取ろうとするところ、また、その活動の中での全体から見た必要となる各要素の大切さの割合の中で子ども達を見取ろうとするところなど、とても現実的な見取り方だと思い参考になりました。指導と評価の一体化の参考資料などを読んでいると、難しく考えてしまうところもありますが、大きな枠組みの中で指導をして、その中のいくつかの小さな観点を取り出して、地道に評価を積み上げていき、全体としてバランスの取れた評価になるようにしていきたいです。聞くことの中に、思考力、判断力、表現力の観点を取り入れていくことで、より目的や場面の設定が細やかにできることも分かりました。
・思考力を育むということにフォーカスをあてる目的でなく、1つの聞くと言う活動のなかでうまく思判表の観点を見とることが大切だとわかりました。また具体的な実践例をあげていただいたことでよくわかりました。
・やみくもに聞かせるのではなく、やはり「目的・場面・状況の設定」が大事であるんですね。旅行代理店のPR合戦、先生にピザを作る場面設定の具体を教えていただき、参考に実践したいと思います。
・今回も有意義なテーマと実践報告をご講義いただきありがとうございました。「聞くこと」の指導について一つの視点をお与え下さり、学習指導要領からの柔軟な見方を学ぶことができました。子どもの「英語コミュニケーション力」を育てる、という大きな目標のイメージをしっかりと持ち、それを3観点や技能別に落とし込んでいく、という考え方、なるほどと思いました。本質を見失わないように心に留めたいと思います。時間があっという間で、もっとじっくりとお話を伺いたかったです。
・もやもやしていたところを、言葉で明瞭に解説してくださったことで、すっきりしました。現場で言語活動を行い、ことばを習得していく過程を実際に見ていれば、4技能(5領域)3観点の表が最初にありきで指導プランを考えることが全くもっておかしいことに、気づかないはずがないと思います。そこを明確にお話してくださったので、溜飲が下がる思いでした。ありがとうございました。この研究会ほど、まっとうな、きちんとした研修をおこなわれているところが他にあるのでしょうか。この研究会を拠り所、指針としている私としては、白石先生の取り組みを学ばせていただきたく思っております。
・今回のお話を聞いて、「目的を持って聞く」ことを意識して指導していきたいと思いました。中学年ですが、具体的には、「予想して聞かせる」「自分だったらどうかな?」と自分と同じかどうか注意して聞かせる、ことなどです。最終目標からのバックワードデザインで、その段階の「聞く」のゴールを設定することも必要だと思いました。
・いつもありがとうございます。白石先生のおっしゃる通り、例えば聞くことの思考判断表現を評価できる活動を行ったはいいものの、学期末に総括的に評価するとき、整合性が取れなかったり、果たしてコミュニケーション力の育成につながっていたか疑問だったりすることが度々ありました。常に外国語指導の本質を見失わないこと、大切な視点だと感じました。
・統合的に見ていくことと、子ども達がどこを目指して努力を積み重ねたら良いのかを分かって(指導者とゴールを共有して)、そこに向けて、粘り強く繰り返し挑戦していく姿を大切にして進めていこうと思っています。
・今回も貴重な時間とお話をありがとうございました。改めて聞くことの重要さを感じました。話せるようになるには聞いて理解しないと話せないこと、自分が英会話を習い始めた時を思い出します。新しい言葉を学ぶには音からですね。白石先生のお話の中で、5領域における3観点の見取り方、私も後からはめていたタイプでしたので、とても安心しました。先にしてしまうと見失うものが出てくるという意味もよく分かりました。本来の英語を使って思いを伝え合うことの大きなゴールはどの単元にも通じることなので、聞く、話すを重き置き、要所要所で読む、書くを入れる程度にしています。先生が行きたい国を3つ選ぼうのクイズとっても素敵なリスニングだと思いました。目的意識がしっかりあるので、聞く姿勢も変わりますね。クイズにするとワクワク感も出ますし、私も違う単元で何か似たようなこと考えたいと思っています。ありがとうございました。ずっとこの会が続くことを願っています。
・実践例を伺えて、指導の工夫のヒントをいただきました。ありがとうございました。発表の苦手な児童が、思考力を働かせて安心して学習できる単元も、いいですね。また、テストとして単発で聞き取りをさせるのではなく、単元として聞く力を育てる、というのは、確かに私自身は取り組んでこなかったことだなと思いました。
・Activityをする際には目的意識をもたせるよう、場面や状況設定をしていますが、聞くことに関してはそのような配慮をしていなかったことに気付かされました。
・今回も、とても勉強になりました!聞く×思判表の評価を、自分は、子どもたち同士のやりとりの中でしか、見取ることが出来ていませんでした。また、8月に(県の研修会で)直山先生のお話を聞いた中に、聞く×思判表を中心とした活動例があったのですが、とても高いレベルで、焦りました。自分には2年間指導し続けても、8割の子に到達させられそうもないレベルだったので‥ なので、白石先生の実践を聞いて、少し安堵しました。私ももっと「聞く亅を意識した声かけや実践をしたいと、目標ができました。ありがとうございました!
・「聞く」の見取りも評価もむずかしいと思っていましたので、ご講義いただいて、少しほっとしました。また、すばらしいご実践をお示しいただき、ありがとうございました。目指すものが見えてきた気がします。
・白石先生の実践について、共有していただく機会をいただき、感謝申し上げます。直接エッセンスを学ぶことができ、聞くことの思判表について、理解を深めることができました。欲を言えば、もっと時間をとって伺いたい内容でした。再度学ぶ機会をいただけますと幸いです。
・「聞くこと」を知識・技能、感心・意欲で見とることはできても思考判断の見取り方が曖昧でしたが、一つの見方を本日のミニセミナーで学ばせていただきました。一つ一つ理解してからでないと答えが出ないような仕組みを作りがちになりますが、どのように聞き取って、どのようにパフォーマンスに生かすのかという考えを見取る楽しみができました。
・聞く活動の中で、子ども達の指針となるようなことを日本語で言ってもいいというところが聞けてよかったです。私もスモールトークで英語で話しながら、日本語で補足をしてまた英語に戻ることなどよくあります。本当にこれでいいのかなと思っていたので、個人的にとてもほっとしました。その他にも、実践の中で、子ども達が無理なく、段階を経て繰り返し活動ができるようになっていたところなど、真似したいところがたくさんありました。今度、初任者が授業研修をすることもありますので、取り入れて他の先生とも共有させて頂きます。ありがとうございました。
・お題が難しそうだったので自分でもどんな事をしているのか授業をふり返って考えていました。Who is he/she? クイズのような出題を聞いて考え英語で答えるような場面をイメージしておりました。実際の例を伺い、なるほどと思いました。ありがとうございました。15項目を網羅することは大変だと思っていましたが、先生から現実的な視点でのお話があり、すごく救われる気持ちでした。ゴールを設定してそこに向かう中に15項目の何か複数が入り込み、バランスを考え、1年を終え全ての単元の中に15項目が埋まっていればよいと解釈して良いでしょうか。専科講師で教えており英語のことしか考えていませんが、担任をされながら英語も教えていらっしゃる先生達はどんなに大変なことかと思います。もっとざっくりなのでしょうか。また学ばせていただきます、ありがとうございました。
・分かりやすかったです。いつも有り難うございます。
・いつもお忙しい中、たくさんの情報を整理してお伝え下さりありがとうございます。色んな方の意見や実践をお伺いし、協議する時間が持てるとさらに良いですが、時間など様々な制限の中、難しいこともありますね。皆さんのアイディアをまとめてシェアしてくださることは大変参考になります。それぞれ、状況や立場も違い、アイディアをそのまま実践することは難しい場合もありますが、たくさんの先生方のアイディアを参考にすることで、自分の授業の幅を広げていくことができています。
・モヤモヤしながら何とかしてきましたが、今日のお話を聞いて自分の方向性は間違えていなかったと感じましたし、より整理できました。ありがとうございました。
・白石先生のお話は、いつもとても勉強になり感謝しております。もっと話を聞いていたいくらいです。
・毎回、リスニングパートになると、児童が眠そうで、つまらないのだなと感じて、できるだけ単元の最初に終わらせて、アクティビティを工夫していましたが、担任の先生の好きなビザを聞き取ろうというふうに活動をかぶせると思考判断も見とれると、大変勉強になりました。やはり、細かい観点からではなく、コミュニケーション能力を養うという大きな目標から考えるというのは、その通りだと思いました。ありがとうございました
・貴重なテーマのお話、ありがとうございました。教科書通りにやっても思判表の力はつかないなあ、と悩んでいたところでした。白石先生のお話を聞いて、聞くことだけにとらわれず、コミュニケーション力の育成という大きな目標の中で考えればいいのだと納得しました。これから聞くことにフォーカスした単元にもチャレンジしてみたいと思います。
・現場目線での内容で参考になると共に、不安か和らいだ感になりました。理想はいくらでもありますが現実に可能な実践研究で有り難いです。
・常日頃、子どもの関心を引くインプットに苦慮してきました。ただ聞かせるだけでは、もたず、おもしろそうなスモールトークなどでインプットを確保してきました。その中に思考、いわば類推できるようにすることが大切だと思いました。ミニセミナーありがとうございました!
・前回、白石先生がシェアして頂いた、‟Who is he?” ‟Who is she?”クイズのワークシートをそのまま使わせて頂いて、ALTの先生と授業をさせて頂きました。ALTの先生のクイズもおもしろかったのですが、子ども達も、自分の知っている知識を使って熱心に問題を作っていました。題材がとてもよかったと思います。たくさん問題ができたので、一日何問かずつ出題していきたいです。資料のご提供ありがとうございました。
オンラインサロンでは、今回のスライド資料や皆さんから寄せられた「聞くこと」アイデア集がご覧いただけます。
次回の朝活は交流会です。10月3日(日)8:45-9:30AM開催です。こちらはオンラインサロン10月期有料会員の全員に参加票をお送りします。こちらの交流会個別の申込は不要です。
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