【Report】2021.8.21(土)小学校外国語授業づくり研究会プレミアムワークショップ「小学校英語の文字指導」(ゲスト:青山学院大学教授 アレン玉井光江先生)

8月は勉強の夏ということで、企画が目白押しですが、今回は青山大学教授 アレン玉井光江先生を6月に続き、再びお招きしました。前回は小学校外国語やリテラシー指導の意義についてお話しいただきましたが、今回は実際にどう指導すべきかを、理論とともに事例をご紹介いただきました。

さらに詳しくお知りになりたい方は、アレン先生の著書「小学校英語の文字指導~リタラシー指導の理論と実践」(東京書籍)をご覧ください。


参加者の皆さんの感想です。一部を紹介します。

・2学期前に文字指導に関するお話を聞けて良かったです。まず始めに音声ありき、意識的に指導していくことの大切さ、細かく段階をふんで繰り返し指導していくことの重要性を実感いたしました。

・「小学校英語の文字指導」を参考にさせていただいていますが、今回はその内容がより具体的にわかり、とても有意義な講座でした。音素体操はやったことがないので、トライしてみたいと思います。

・今日はためになるお話をありがとうございました。音素認識からつながらる文字指導が大切なのですね。書く活動は児童により差があると感じますので、苦手意識を持っている児童が少しでも楽しく取り組めるような文字指導を今度意識していきたいと思います。そして指導する自分自身も正しく音素を伝えるための訓練が必要ですね。外国語指導は奥が深いです。今後も学び続けていきたいと思います。ありがとうございました。

・本日は貴重なお話をしていただきまして、ありがとうございました。文字が音を出しており、音声認識能力の向上につながるのかということを理解力のない自分でも、少しだけわかったような気がします。本自治体は朝の時間にモジュール(15分✖️3コマで1時間)を取り入れているので、音韻認識能力を育てるゲームを先生がおっしゃっていた「体系的で意識的に取り組む」ことを行っていきたいと思います。

・リタラシー指導の大切さを分かり易く教えて頂きありがとうございました。音声と文字の指導に時間をあまり割くことができていなかったので、反省しながら聞いていました。カタカナをふって下さいと子ども達に言わせないくらい、自分で文字が読める学習者を育てていきたいと思いました。3年生から、地道に積み上げられるように工夫していきたいです。

・今日は、アレン先生から直接お話を伺うことで、これまで何度か書籍等で学んできた内容の理解を深めることができました。また、本校ではNEW HORIZONを教科書として使用しているので、文字の学習が、アレン先生のお考えをもとに構成されていることがよく分かりました。

・書く力はネイティブの子どもたちも何年もかけて養っていく力なので,やはり3年生から(1年生から実施している場合は1年生から)計画的に指導していくことが不可欠だと改めて感じました。アレン先生が紹介してくださったゲーム活動がとても参考になりました。2学期以降、活用させていただきます。ありがとうございました。今年度、中学年を教えている中で、フォニックスをどのように入れていこうかとか、ジングルはどうかなとか、4線に書くことはどの程度必要かとか、頭の中で考えていたことがいろいろありました。が、アレン先生の「文字は音ありき」というお言葉を聞き、まず中学年はアルファベットに慣れ親しむことを重視(具体的には形の認識や名前の認識、次に音に注目)という考えでいこうと思い直しました。最後の方で話してくださった、story tellingとbook readingの違いやそれぞれの効果に関するお話、大変興味深かったです。機会があれば、詳しくお聞きしたいなと思いました。

・今回の講座は本当に、英語と日本語の根本的な違いについて、もう一度気づくことができました。なぜ、子どもが書き間違うのか、読めないのか…子どもたちが知っていなくても、指導者としてはこの知識はとても必要かだと感じました。

・なるほど、と思うことばかりで大変勉強になりました。でも私にはそれを実践するだけの指導力が追いつかないので実際のところです。実践例が載っているアレン先生の本も買いました。少しずつチャレンジしてみます。ありがとうございました。

・音を大事にしたリタラシー指導は5領域の力を育てる、という言葉が響きました。音がいかに大切かがよくわかりました。

・どういう順序で何を教えていくのか、それがなぜ大切なのかがよくわかりました。ジングルで練習することと、音と文字を一つずつ結びつけていくことの違いのお話をうかがって、ていねいに段階を踏んで練習していくことの大切さを感じました。ありがとうございました。

・リタラシー教育、ライムで指導することの重要性が分かりました。また、小学生の子どもたちに具体的にどのような指導をしていくのか、段階を踏んだ指導がイメージすることができました。大変勉強になりました。

・たくさんの時間を一気に取るのではなく、少しずつ、体系的に文字指導をおこなっていくことが有効だと思いました。ありがとうございました。

・文字指導の大切さが、改めてよく分かりました。カード並べやフォニックスは実践していますが、OnsetやRymeの指導を、児童が飽きないようにテンポよく行っていけるようにするのが難しいなと感じています。毎回の授業でリタラシー活動を入れていけるように、2学期から頑張っていこうと思います。本日はありがとうございました。

・アレン先生のお話をお伺いして、改めて、リテラシーの指導の重要性を学びました。公立学校の学びだからこそ、全ての子どもたちが「書ける・読める」学びのセーフティーネットを構築する必要があると感じました。

・本日もまた沢山の学びを有り難うございました。長年、子どもたちの側で教えてこられたアレン先生だからこお言葉の数々が心に沁み入りました。また、教員サポーターでもある私が、先生方に働きかける際に大切にしなければいけないことへの気づきもいただきました。本当に有意義なご講演でした。改めましての深謝を申し上げます。

・アルファベッドから音素の指導をして、系統だてて計画的に少しづつ指導をしていくことを再確認しました。1学期は割とまとめて指導してしまったので、反省しています。

・品川区でアレン先生のカリキュラムを教えていて四年目になり、何度も先生のご講義を伺う機会に恵まれましたが、今回は特に普段指導していることの再確認ができ参加して本当によかったです。先生がおっしゃっていたように、このやり方で積み重ねると、児童発音が良くなり、自分で単語を読む力をつけてきたことに途中で気がつき、自信をつけていきます。また、今回は先生のお人柄が見えるタイミングが何ヵ所もあり、私は品川区のJTE で良かったと思いました。ありがとうございました。

・母語話者のリテラシー教育の実践を通してのお話から、音素認識能力がどれだけ重要か理解することができました。また、具体的な実践をご紹介下さり、段階を踏んで指導していく道筋が見えてきました。自分が指導できる中学年の段階から意識的に体系的に実践に移していきたいと思います。また、加藤先生のタイムリーにまとめてくださるチャットが、さらに理解を助けてくださいました。あらためて、本研究会で素晴らしい先生方から専門的な知見を通して深く学ぶ機会があることに、感謝感謝です。

・アレン先生のお話をお聞きするたびに、初学者は何が難しいのか、どこでつまづくのかを明示してくださり、身の引き締まる思いです。文字と音の関連については、丁寧なボトムアップの指導が必須であるにも関わらず、長年、そこがすっぽりと抜けた指導を続けていたのが日本の英語指導であったことも分かりました。長年英語を学んでいるのに話せない、コミュニケーションを苦手とする大人を量産してしまったのも納得でした。「バセバ11」の話、中学校の英語授業で先生からこう覚えると良いよ、との話があったと10年ほど前にききました。自分で覚えやすいように「読み替えて」覚える、玉井先生がおっしゃったように、悲しい笑い話を続けていてはいけないと思いました。文字と音の学習は、これからも、帯活動で入れていきたいと思います。ありがとうございました。


小学校外国語授業づくり研究会では、今後も各方面のゲストを多数お招きする予定です。詳しくはTOPページをご覧ください。


【9月以降のプレミアムセミナー・ワークショップ】

2021.9.23(木・祝)9:00-11:00AM 9月プレミアムセミナー 「パフォーマンス評価と授業づくり」(佛教大学准教授 赤沢真世先生)

2021.10.17(日) 9:00-11:00AM プレミアムワークショップ「小学校外国語におけるICT活用」(ゲスト:関西大学初等部 東口貴彰先生)

2021.10.31(日) 9:00-11:00AM 10月プレミアムセミナーOPEN「日本の外国語教育の今」(仮)(ゲスト:上智大学名誉教授 吉田研作先生)

2021.11. 6(土) 9:00-11:00AM プレミアムシンポジウム2021秋「がんばろう小学校外国語」(小泉仁先生✕小泉清裕先生Wゲスト!!)

2021.11. 7(日) 9:00-11:00AM 11月プレミアムセミナー「小学校外国語の授業づくり、今伝えたいこと」(仮)(ゲスト:文部科学省初等中等教育局視学官 直山木綿子先生)