【Report】2021.7.11(日)小学校外国語授業づくり研究会7月プレミアムセミナーⅠ「英語との幸せな出会いをつくる中学年での言語活動」(ゲスト:聖学院大学教授 東仁美先生)開催報告

2021.7.11(日)に開催しました7月プレミアムセミナーⅠ「英語との幸せな出会いをつくる中学年での言語活動」のレポートです。(9.20(月・祝)の見逃し再放送のお申し込みはコチラから※オンラインサロン会員限定企画

ゲストに聖学院大学教授 東仁美先生をお招きし、中学年での外国語活動についてお話しいただきました。教科化されたことや数値による評定が始まったということもあり、高学年外国語科に注目されがちですが、小学校においては、3年生から始まって4年間かけて行われる「小学校外国語」全体を見ることが大切です(もっといえば、その先もですが)。教材は移行期間から引き続き使っている「Let's Try!」であり、かつての外国語活動時代からもあったトピックで何となく安心感をもって指導している方も多いと思います。しかし、同じ題材や表現だったとしても、かつてとは状況が違います。授業の元となる学習指導要領そのもの、資質・能力の捉え方、新しい言語活動観など、学び方が変わりました。また高学年での外国語活動と中学年での外国語活動ではその意味合いも違います。そうした中で、中学年での外国語活動の意義や、そこで行う学習はどのようなものがふさわしいのか、分かりやすく解説していただきました。


参加者の皆さんの感想です。

●本日はありがとうございました。自分の英語との出会いも振り返る機会にもなりました。私は英語の先生が好きだったり、英語の音が好きだったということで英語が好きになって英語を勉強したいなと思ったなと思いました。あれを言わせなきゃと焦っている自分がいましたが、もっとシンプルに授業をやっていいのかなと少し肩の荷が下りた気がします。

●差し込み教材大変参考になりました。中学年でももう少し、リスニングのスタミナをつけていくために、Small Talkを取り入れていこうと思います。ありがとうございました。

●今回も大変分かりやすく、やる気が出る講義で感謝しております。特にチャンツの捉え方が大きく変わりました。まずは自分が楽しみたいと思いました。中学年の時は英語好きだったのに、五年生になって外国語の授業の日はテンションが下がっていると沢山の保護者から聞くようになりました。小中だけでなく、四年生と五年生の連携も同じくらい大切だと今日のお話で実感しました。10月の聖学院大学の講座もぜひ参加したいです。

●まさにタイトルにあるように英語と幸せな出会いをつくる外国語活動の内容でした。中学年外国語から「英語が楽しいなぁ」という気持ちを育てること,中学年だから単純な言語活動しか捉えるのではなくクラスにとって意味あるものによせていくことで豊かな言語活動に迫れることなど,とても学びが多い会でした。明日からの授業へのパワーをいただきました。ありがとうございました。

●中学年の外国語活動の指導のポイントについて、わかりやすくご提示いただき、ありがとうございました。特に最後の3つの質問へのご回答は、とても明快で納得のいくものでした。

●高学年に教材研究の精力を傾けがちになっていたことに気付かせていただきました。中学年にとって、週1回の英語が楽しみとなるよう工夫を重ねていきたいと思います。また、listening staminaという言葉が印象的でした。今の高学年には、この曖昧さに耐えうる力を十分育てられていないなと感じています。高学年との接続も意識を高めていきたいと思います。

●本日はありがとうございました。様々なアイデアやヒントを頂きました。私は3.4年生にはmpiのSwitch On を併用しています。本日、色々ご紹介いただいたのを参考に、自分の持っているその他の教材をうまく活用できないか、改めて見直してみようと思いました。A trip to Grandma's house. はすぐに注文しました。形のUnitで活躍しそうです。また、LTの教材自体も、クラスの実態に合わせて料理していきます。「好きなことを仕事にできる人は幸せだよ。」という言葉にハッとしました。確かに好きなことを仕事にしてきたはずなのですが、日々の様々な仕事等に忙殺されて、忘れかけていた様々な思いを思い出すことができました。ありがとうございました。

●英語と私。先生のお人柄が出ていて、今まで知らなかったことも分かり、とても良かったです。実は、先日神戸でやっている勉強会でもやってみました。幼いころからどんな風に英語に関わってきて今があるのか、とても納得がいきました。昨年は専科で1年を過ごし、これからだというときだったのですが、親のこともあり、今年は家で過ごしています。今日のお話を伺っていろんな迷いも吹っ切れました。また頑張ろうと思えました。ありがとうございました。

●高学年の児童が、私の英語の授業を「楽しい」と思っているのか、最近は不安に思っています。そんな中で、中学年の児童との出合いの時期及び素地づくりをより大切にしたい、と思いました。中学年の特徴として、やはり、単語で応答し、文で話すことができない、というのはあります。リキャストしていますが、中学年にはたくさん聞かせて、全員に文での発話はもとめなくてもいいのかな、と最近思い始めています。先日、YouTube でAmerica's God Talentという番組を見ていたら、オーディションの審査員の質問「何歳ですか」に、「8」と答えている女の子と,「I'm 9 years old.」と答えている子がいました。そもそも、中学年の発達段階として、また、第二言語習得初期段階において、単語で答えることは普通のことなのかもしれない、と思いました。中学年の児童が「楽しい」と思える授業展開を、今後も考え、自分自身も楽しんでいけるようにしたいと改めて思いました。本日は大切なことを教えてくださり、ありがとうございました。

●練習とは思わないうちに練習の活動をしている、というお話が印象的です。私も常々、子どもが気付かないうちに英語に慣れ親しんでいるような授業がしたいと思っています。チャンツや歌なども参考にさせていただきます。ありがとうございました。

●今年度は中学年を担当していないのですが、東先生の『中学年が英語学習の黄金期』というお言葉を聞き、中学年を担当したくなりました。また先生が最後に仰っていた、褒めことばが飛び交うクラス、児童から『もう終わり?』と言ってもらえる授業作りを、担当クラスで引き続き心がけて行きたいと思います。本日も貴重なセミナーありがとうございました。

●本日は東先生ご自身の英語学習のきっかけ、体験から英語教育に対するお考え、活動提案等、聞かせていただき、ありがとうございました。私は英語支援員13年目で1-6年、特学クラスで英語指導させていただいております。昨年から英語指導が初めての専科教員とのTTで、毎回、いろいろ思うところがあり、なかなか改善されずストレスですが、勤務校の子どもたち、そして白石先生主催のこちらのセミナーに毎回大変励まされております。昨日は月一回学校公開日で2クラス指導に、元気すぎて疲れましたが、とても楽しんでくれて、保護者達も笑顔で見守ってくださっていたのでよかったです。東先生が『単純に見える言語材料でも豊かな活動にできる』とおっしゃっていたことに共感します。学校、学級には言語材料が溢れています。子供たちと対話をしたり、子供たちを思い浮かべると、自然にいろんなアイデアが浮かびます。先日、高学年でパワポで自分の国際交流体験を話させてもらい、全員参加型の多言語・多文化クイズをしたら、とても興味を持ってくれました。2、3学期も子どもたちに先生に会うのが嬉しい、授業が楽しいと思ってもらえるよう、あきらめずに頑張っていきたいです。本日は先生のお話から、いろいろ思い返し、心がほっこり優しい気持ちになれました。ありがとうございました。

●中学年は英語を英語として学べる、非常に幸せな時期であることを、東先生のお話しから、改めて認識いたしました。東先生のお話は、とってもhumanisticでbeingにあふれた、温かい講座です。ありがとうございました。

●今年度は3.4年生には、英語を教えていませんが、児童の特性や発達段階において中学年だからこそできることがたくさんあることを再確認できました。小学生の頃に外国語や異文化へ動機づけが持てると、その後の学習にも永続性が期待できることなど、やはりはじめの出会いの大切さを実感しました。またいつか中学年も教えてみたくなりました。今日はたくさんの気づきを与えていただきありがとうございました。

●今年から初任で三年生の担任をしています。大学で加藤先生の下で学ばせていただいておりました。大学で学んできたことを実践していくことの難しさを感じる日々です。しかし、今日のセミナーで悩みに対して他の先生方の意見をいただいたり、東先生のお話の中で、実践していきたいなと感じることがたくさんありました。参加してよかったです。素敵な時間をありがとうございました。

●中学年の英語の大切さを改めて実感しました。暖かいご講義をありがとうございました。明日からまたがんばります。

●東先生、貴重なお話をありがとうございました。英語との出会い、それを提供するのが私たちだとすると、本当に重要な役目をいただいていると身が引き締まる思いです。専科として5、6年生に関わることが中心になりますが、これからも中学年に関わる支援員さんとALT、そして、中学校の先生方との連携を考えていかなければと思いました。夏休み中に早速、研修の内容に含めてもらいました。教材のご紹介もありがとうございました。

●外国語の背景と、具体的な資料をたくさん出していただいて、新しく取り入れるアイデアをいただきました。Let's Tryだけを、何も考えずにデジタル教材で授業を進めていくと、あっという間に終わってしまって時間が余って困っている担任の先生方もおられます。使いながら使えるようになるという観点で、伝えたくなる言語活動を使っていくことと、中学年らしいチャンツや歌などと組み合わせていくことが大切だなと改めて認識しました。「とっておきの言語活動レシピ」読ませていただくのを楽しみにしています。

●私も東先生同様、中学年指導が一番楽しくどんどん吸収する彼らはまさに黄金期です。その時期の子どもたちに外国語活動でかかわれることは幸せだな、と思います。本日のセミナーで東先生からの発信されたものすべてによって今の自分を確認でき、またもやもやが晴れました。ありがとうございました。

●絵本などを活用してもっと聞かせる活動をしたいと思いました。ありがとうございました。

●DOももちろん大切ですが、その土台となるBEに焦点を当てたプレゼンテーションをいただき、とてもありがたかったです。本校でも『居方(いかた)』と呼んで、教師が子どもの学びにどう寄り添っているか、どんなビジョンをもって授業を考えていくか、大切にしているので、とても勇気づけられました。また今後ともよろしくお願いいたします。

●東先生の英語教育への考え方がよく分かり、参考になりました。また授業で使える本をいろいろと紹介してもらえたので、活用したいです。

●中学年ではまずは「英語は楽しい・使ってみよう」と児童に思わせることが大切だと思いました。中学年での素地を高学年につなげていきたいです。ありがとうございました。

●東先生が実践されてきたことをたくさんご紹介頂き、大変勉強になりました。チャンツも言語活動になるという考えは、私にはなかったので、リズムにのって、自分の考えを言ってみる活動をいつかやってみようと思いました。言語材料の少なさに諦めないで、投げ込み教材などを使って、工夫していくことの大切さを再確認できました。ありがとうございました。

●3・4年生の子どもたちにとって、楽しい英語学習体験にするためには、どうしたらいいのかということについて、日々悩んでいましたが、本日はたくさんの具体的な方法を教えて頂きました。意味がある言語活動にするのも、自分次第だなと感じましたし、言語材料の簡単さを諦めないという決意も生まれました。黄金期の英語学習をたっぷり楽しませて、高学年につなげていきたいと思います。本当にありがとうございました。

●東先生、本日はお忙しい中、貴重なお話またはご指導いただきまして、ありがとうございました。中学年が外国語活動に出会った時、タイトルにありました「幸せ」をつくるためには、先生がお話してくださったように、「間違ったってよい」、「なんとなく」が大変重要なんだなと思いました。クラスでなんとなく間違えつつも楽しみながら外国語に触れることで、「間違ってもよいんだ」という雰囲気がクラスに生まれ、たくさんの児童の自己肯定感が高まり、やり取りが活発になるんだと改めて感じました。それが、外国語活動に触れる幸せなんだろうなと思います。今後もご教授ください。ありがとうございました。

●中学年外国語活動の大切さがよくわかりました。ありがとうございました。

●今年度、とても久しぶりに高学年の担任ではなく、中学年の担任になったので、子どもたちや毎週行っている外国語活動の授業を思いだしながらお話を伺いました。「学習の初期段階から、間違いながら身につけていくこと」や、「聞く活動を充実させて、発話を急がないこと」というお話が印象に残りました。今学期、担任しているクラス(3年)の外国語活動を毎週行いながら、何をしても楽しそうな反応の子どもたちを見ていて、無限の可能性を感じていたところです。この2点を意識して授業をつくっていきたいと思います。夏休み中に2学期以降の教材研究を行う予定ですが、今からとても楽しみです。今後、この「楽しさ」を周りの同僚たちとも共有できるよう、周りの先生たちへのアプローチの方法を考えていきたいです。東先生、ありがとうございました。また中学年に関するお話や授業実践例など、お聞きしたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

●今日は東先生のプロフィールから自分自身の英語との出会いから現在までを振り返ることができ、改めて小学校英語の大切さ、また何を1番大事に考えて授業に臨むべきか勉強になりまた励まされました。先生のお人柄が本当に伝わり温かな気持ちになりました。毎回感じるのはこの研究会の根底がみなさん児童にとって良い学びを提供したいという想いがありますね。だから、学びが毎回あります。

●言語材料は簡単?かもしれないけれど、工夫次第で子どもたちが伝えたいと思う言語活動になるということが分かりました。

●チャンツは、使い方次第で、言語活動になり得るというお言葉が、特に心に残りました。歌やチャンツの使い方を工夫し、幅を広がせていきたいです。本当にありがとうございました。

●統合的な動機づけを中学年の子どもたちの中に高めてやりたいなと思いました。リスニングスタミナの話、中学年で英語に楽しませ、たくさん親しませる必要があることを改めて考えさせられました。

●たくさんの教材を紹介していただきありがとうございました。なかには学校にあっても使っていないもので紹介されたものもありましたので、積極的に指導案に取り入れていきたいと思いました。Let's Tryの授業をもう少し指導案に沿いながらも楽しく広げていける活動も教えていただきたいです。

●先生の、英語と英語教育へのあふれるほどの愛を与えていただき、受け取らせていただきました。中学年こそが小学校英語の醍醐味、共感いたします。言語材料が簡単だからとあきらめない、投げ込み教材を随所でつかっていくなどの言葉に頷きながら、まだまだやらねばならないことがいっぱいだとの思いを新たにしておりました。

●夏休み中に教材探求や整理にも力を注ぎたいと思います。元気をいただきました。ありがとうございました。

●タイトルからとても楽しみにしておりました。東先生とスライドデザインの柔らかい雰囲気で、最初から最後まで温かい愛に溢れていました。中学年の大切さをお話しいただき、投げ込み教材なども活用しながら、中学年ならではの楽しい活動で英語との幸せな出会いを心がけ、高学年でどこにつながるか意識しながら大切に過ごそうと思いを新たにいたしました。最後の息子さんのお言葉には、涙してしまいました。英語大好き少女だった東先生が、人生の中でたくさん英語での幸せな出会いをされ、そしてたくさんの人を幸せにされるのだなと思いました。参加させていただきありがとうございました。また次のセミナーも楽しみです。

●「統合的動機付け」を促す活動が、中学年外国語教育にはたくさん盛り込まれているというお言葉に、大変勇気づけられました。楽しんで中学年外国語教育に携わっていきたいと感じました。

●改めて、中学年の英語授業を振り返りました。専科でしていると、4年に如何にしたら(表現や語彙を5年へ繋げるには)良いか?を考えさせられます。最近、高学年の指導や評価に目が向きがちですが、東先生のお話を伺い、中学年では英語学習への動機づけを高めるというとても大事な役目があることを、改めて肝に銘じた次第です。中学年は「黄金期」という表現はその通りだと思いました。

●今回は中学年の指導・言語活動についてじっくりとお話を聞くことができて、有意義でした。東先生の、中学年の外国語活動は、英語との楽しい出会いの場である、ということを忘れずに、友だちとのかかわりを大切にした体験的な言語活動を行うことを頭に留めて、これからも授業づくりに努めたいと思います。また、参加された皆さんも同じような悩みをもっておられることがわかり、励みにもなりました。

●今、抱えている不安や心配が、前向きにチャレンジしていきたい気持ちに変わりました。東先生の温かく、力強いお言葉にいつも励まされています。本当にありがとうございました。

●中学年の児童がスムーズに高学年や中学校へのステップがふめる技をたくさん教えていただきました。ありがとうございました。

●東先生のバックグラウンドからお話いただけて、具体的なエピソードもとてもわかりやすかったです。中学年の外国語活動で大切にしたいことを再確認できました。非認知能力(異文化に対する寛容性や他者との温かい関わりなど)の育成の大切さも感じました。温かな教室の様子が浮かぶ素敵なお話をありがとうございました。


オンラインサロン会員向けに、今回の見逃し再放送が決定!2021年9月20日(月・祝)朝に開催します。東先生は録画出演となります。質疑応答パートなどをカットし、講義部分のみ1:30のショートバージョンとなります。 ↓ お申し込みはこちらから(オンラインサロン会員限定)。


最後に、毎年恒例の大人気の研修会、聖学院大学の小学校英語指導者養成講座の情報です。

10月30日(日)オンラインでの開催予定です。講師は文部科学省教科書調査官の池田勝久先生です。是非ご参加ください。