2021.5.16(日)小学校外国語授業づくり研究会の5月プレミアムセミナー第2弾は国際教養大学教授の町田智久先生をお招きしました。「みんなが楽しめる授業づくり」と題してご講演をいただきました。
「世界の英語教育の流れ」「小学校の英語教育」「効果的な学習に向けて」「教師の大切な姿勢」「具体的な4技能の指導」「ティーム・ティーチング」など、多岐にわたってお話しいただきました。授業の様子をお見せいただいたり、ミニワークショップ的に実際にやって見せて参加者が体験しながら学んでいくことができました。具体的でとても分かりやすい講義でした。
参加者の感想を以下に紹介します。
・非常に興味深い内容ばかりでした。町田先生には、市の研修会でも講師として来ていただき、難しいことを易しくご指導いただいて、とても勉強になります。型にはめない・・・という部分が特に印象的でした。
・導入などで、スキーマを活性化させるという考えを新たに学びました。明日からの授業にいかしていきます。
・毎度、簡潔明快なお話に、すっきりしました!いつも悩むのは、自然で本物の場面設定です。今度ALT2人が同時に配置される時間があり、子ども達のパフォーマンステストとして活用したいと思っています。また、ご教示ください!
・とても分かりやすく、実践的な内容をありがとうございました!私自身、指導している教室で子どもたちをほめているときに「上手だったね」といいながらも、生徒さん自身にどこが上手だったか届いていないなと反省しました。また、「読みのステップ」や「書きのステップ」のお話も非常に勉強になりました。
・実際の現場の授業例を示していただいて、どのようにやっていけばいいのか具体的にイメージすることができました。授業に入れていく3つの視点が印象に残りました。具体的にどのようなものが考えられるのか、もっと知りたいと思いました。いろいろな方法を自分が持っていると、実際の子供たちに合わせた授業展開を考えられます。本日はありがとうございました。
・理論に基いた実践的なお話、ありがとうございました。特に「教師の姿勢」の完璧を目指さない、スパイラルに学習することで段々できるようになることを目指すなどのお話が参考になりました。
・町田先生、本当にありがとうございました。非常に分かりやすく、大変勉強になりました。リズムを意識した音読の仕方や具体的な4技能の指導方法が、短い時間で明確に分かり、今回、参加させて頂けたことに感謝致します。より良い授業ができるように、学んだことを自分なりにアレンジして、授業改善していきたいとおもいます。本当にありがとうございました。
・Authenticity Personalization Creativityを大切にするということ,改めて大事だと思いました。これがあるからこそ,児童が英語でコミュニケーションをするモチベーションになり,それを楽しむことにつながりますよね。ただ児童同士でのやりとりやプレゼンがパフォーマンステストになるので,やはりテストの際は型を使って会話をしていることを評価してしまいます…今後ALTまたは専科対児童のテストを入れたりして,コミュニケーション能力の評価の幅を広げていきたいと思いました。本日はありがとうございました。
・「関連づける」がとても印象に残った講演でした。児童をもとに考え、知識や経験、他教科、生活との結びつきなどをもっと理解していきたいと思いました。各領域の指導の仕方、考え方、大事な点なども知ることができました。できていないことを少しでもできるようにしていきたいと思います。ありがとうございました。
・授業全体の様々な分野について話していただき、とても参考になりました。教師の指導スタイルを変えれば、子どもたちの発表の形も変わっていくと思わせていただきました。子ども達が、不安な気持ちになるような授業をしないように心がけていきたいです。
・新ユニットの導入の仕方、インプットやアウトプットの細かい指導段階などを教えていただき、大変分かりやすかったです。アウトプットを急がせることなく、インプットから順を追ってアウトプットにつなげるよう、もう一度自分の指導計画を見直し、児童に負担のない形で進めていけるようにしたいと思いました。
・実際に遭遇するであろう場面を設定して児童に練習させていこうと思いました。授業の活動を考えるうえでとても参考になりました。
・具体例をたくさんあげて講義下さり、イメージをもつことができました。丁寧に授業を積み重ねていくことの大切さを再認識することができました。ワードサーチのサイト情報もありがたいです。NHEのG5U1で、先生たちの名前で自作していましたので、今後活用させていただきます。
・楽しんで学習するには、児童の間違いやできていないことを指導するのではなく、コミュニケーションができていることやしようとしているその姿勢を褒めることが大切だと気付かされました。また、低学年でも、必要感のある大テーマを設定し、毎週の学習を組み立てていたのですが、低学年は単発の学習を活用して学習を組み立てていくことが大切だとわかりました。
・実際のコミュニケーションの場面と違って、外国語の授業では定型文のキャッチボールになりがちだと気付かされました。まずは、英語で意味のキャッチボールができる楽しさを児童に感じ取らせ、適度にrecastもしていきたいと思います。
・Writingの多様なフォーマットをぜひ取り入れていきたい。国語の授業でも似たような学習があるので、小学校の先生が得意な分野だと思います。何より、英語初心者の児童が取り組みやすい。
・町田先生の野球の例えが分かりやすく、面白かったです。
・本日はとても分かりやすいお話、ありがとうございました。私は支援員という立場です。先日担任の先生から、フォニックス的なことをしたいという相談を受けていました。
元々指導要領に組み込まれていないこともあり、どこまで取り入れるべきかも悩んでおりました。でも、町田先生が音素に『気づくこと』が大切。mouse / houseの違いに気づかせるというとてもシンプルで、音素のことをよく分からない担任の先生でもすぐできる事例を紹介してくださいました。単語の学習や、流暢さとは、readingの指導法など、とにかく英語に苦手意識を持っている担任に提案してもすぐに受け入れてもらえる考え方が多く、私には大変役立つ講座内容でした。受講できて良かったです。ありがとうございました。
・広範囲に渡る英語学習指導づくりを具体的に話してくださり、大変参考になりました。ありがとうございました。プロセス・ライティングをしたいのは山々ですが、専科と手分けでも一人一人と何度もやりとりしながらと言うのは難しいのが課題です。最初に話してくださった、国際コミュニケーションとしての英語やなぜ英語を学ぶのか?ということを各学年の初回オリエンテーションの時に3択クイズ形式で話します。楽しんでくれています。英語を学ぶモチベーションにつながってくれたらと思ってます。
・本日はありがとうございました。新しい表現に必然性をもたせることや、導入のやり方は講師の工夫次第で楽しく学ばせるきっかけを作ることができる、とても重要なことなんだなと思いました。私は民間なのですが、それでも他の教科との関連付けもやっていけたらいいなと思います。今まで以上に関連性を考えてレッスンの準備をしていきます!フォミニックアウェアネスについてももっと勉強して、指導に取り入れたいです。そのあとフォニックスを教える、という段階を作っていこうと思います。勉強不足・知識不足で反省することもありましたが、意外と今までやっていた指導(recastやsmall talk、発表までのプロセスなど)が正しいやり方だったんだなと感じることも多く、少し自信も付きました。今までやってきた指導法を、そういう意識をもってもう一度振り返って考えたいと思います。
・実際に小学校で見られる事例を取り上げて解説していただいたことがとても分かりやすかったです。私は長年支援者として授業に入っていましたが、今年度は現場で直接教えるのでなく、担任の先生が一人で行うためのアドバイザーのような立場で関わることになるので、どういう視点で授業を見ていくかということの参考になりました。理想と現実とのギャップが大きすぎますが、何から改善していくのかということを考えることの参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
・特にコミュニケーションを続ける事が大切だから定型文に当てはめさせるより、伝えようとする気持ちを汲んでrecastしていく指導、これから取り入れて参ります。つい定型文に沿わせようとするあまり、訂正から入ってしまうことがあり反省しました。フォニックスについては、イギリスで英語を母語とし第一言語として学ぶ子供達への指導と、語彙が少なく第二言語として学んでいる日本の小学生への指導は同じではないだろうとずっと考えていたことなので、とても腑に落ちました。今後も目の前の子ども達に合わせ、取り入れようと思えました。「書く」ことですが、子どもとやりとりをしながら書く内容を高めていきたいですが、残念ながら人数が多すぎ(30名)できそうにありませんが、とても参考になりました。TTでは計画、指導、評価を全て一緒にやっていきたいですが、私の自治体ではALTやJTEの勤務時間の関係で時間外ボランティアに頼ることでしか実現できません。ALTやJTEも常勤だといいのだろうなと思いました。(そういう自分も時間講師ですが…)とても充実した内容でした!たくさん学ばせて頂きました、ありがとうございました。
・本物のコミュニケーション力を育てるための具体的なお話が勉強になりました。①会話のキャッチボールを目指す。②場面設定は子どもに身近で楽しいゴールを考える。ということを早速授業でやってみます。
・コニュニケーション能力育成を目指すために、教え込むのでなく児童に気づかせる、会話のキャッチボールの中で、間違いに気づかせて訂正していく。完璧を求めすぎず、スパイラルに手を代え品を代え、長い目で指導していくことの重要性やその実践法がよく分かりました。また、真正性、個人化、創造性をしっかり取れて授業していくことの重要性もよく分かりました。ただ、様々な制限(時間、人数、英語力のあまりない担任が指導)の中、理想と現場のギャップを感じました。私個人としては、先生のお話を参考に、理想の形に近づけるよう、少しずつ日々の授業の中で工夫改善していければと考えています。本日はありがとうございました。
・明日からの授業を見なおすきっかけになる、貴重なお話をありがとうございました。いきなり発表させずに、自信をもって言えるようになってから行うことを改めて確認できました。その際に、やはり重要なのは活動の目的や本物の・必然性のある場面設定であること、相手意識を持って発話を考えること。日々の実践を振り返ると、言うは易く行うは難しです。
・テキストやなど学会などでお名前は存じ上げていましたが、初めてお話を伺いました。SLAの理論を踏まえながらも分かりやすく、構成がきちんとしていて、参加したり実例があったりで飽きさせず、とてもよく理解できました。「小学校英語」のクラスでこんな風に教えたら学生も理解してくれるだろうと思いました。いつかゲストスピーカーをお願いしたいです!
・指導全体、四技能それぞれについて、指導順序を明確に示していただき、大変わかりやすく参考になりました。Phonicsルールを教えることと、Phonemic Awarenessを指導することの違いは意識していきます。
・ブルースカイを使用しております。なので、ブルースカイを例にお話くださったこと、ありがたかったです。また、丁度誕生日の単元中なので、大きくうなずきながらお話聞かせて頂きました。また、今後も機会があればお話頂きたいです。前年度の「英語教育」でも、いつも分かりやすい内容の記事で、いつかご講話頂きたいと思っていたので今日は本当に嬉しかったです。
・とてもわかりやすく明日からのエネルギーをたくさんいただきました。実践例がたくさんあり具体的でわかりやすかったです。
・私たちが間違えて教えてしまいそうなことを、幅広く教えて下さりありがとうございました。やり取りの中で子どもの会話力を伸ばしていく方法など、具体的に示して頂き、言葉のキャッチボールをすることの意味など改めて考えることができました。
・小学校外国語で大切にすべきことを、理論的に、明快に説いてくださったことを感謝申し上げます。Small Talkは児童のスキーマを活性化させるためにある。なるほど!と学びました。ぜひ、また、続きをお伺いしたいと思います。
・特に、プロセス・ライティングを例にあげて教えて下さったヒントを上手に与えて気づきを促すやり方が広まると良いと感じます。こうした柔軟性を養うような研修の在り方を教育委員会なども取り入れて欲しいと思います。
・非常にわかりやすいお話でした。児童が自分の思いを英語で使っていけるよう、伴走していく教師の役割について再確認しました。ありがとうございました。
・町田先生 大変興味深く、いろいろな点で参考になりました。ありがとうございました。プロセスライティングについてもう少し伺いたかったです。私は市の英語巡回指導員をしており、数校の小学校を回っています。Presentation の原稿は、やりとりをしながらだんだんと児童に気づかせ作り上げてゆく、とのお話でしたが、私が見ている学校(専科、講師、担任主導の3パターンがあります)では、そこまでする余裕(時間)はありません。ALTに英語をチェックしてもらうことはできますが、ALTは日本語でアドバイスを書くことはできません。しかし、先生のおっしゃる通り、型にはまった発表を何とか楽しいものにしたいとは考えております。計画、指導、評価においてTTであるべき、というご指摘は非常に端的で的確でした。そのように学校に伝えたいと思います。
・今日はとても貴重な講義を拝聴させて頂きまして、本当にありがとうございました。英語のシャワーをできるだけ浴びさせるというのは以前から言われていることですが、実際には大変難しく感じています。私は公立の学校で1~6年まで指導をしています。低学年はのりで突っ切ることができるので、all Englishでも活動が成立していますが、中学年では""何言ってるのか全然わからない”と最初から耳を傾けなかったり、クラスコントロールを担任が苦労しているクラスを’に至っては、まず日本語で指示を出さない事には耳を傾ける事さえできない生徒が何人もいます。楽しい授業に持って行くために、クイズコーナーなどを設けていますが、Let's Tryを使っていかに彼らが無理なく取り組める活動を考えるかが課題となっています。逆に高学年になると、基本の4文などと説明する事ができるので、目標がはっきりしていて、わかりやすいようです。ただし、先生がおっしゃったようなキャッチボールにどのように発表を持って行けるか?を考えています。6年生においては単元ゴールが発表なので、暗記して言えた!でOKなのではないと生徒達には伝えています。 相手を意識し、目線や声のトーン、ジェスチャーなども大切なファクターでありツールだとは話しています。
・かみくだいてわかりやすくご講義くださり、たいへんありがたかったです。またご教示いただけますように。
・町田先生のお話は、とても具体的で分かりやすかったです。小学校の現場でどのように指導していけばよいか具体例や理由付けをきちんとしていただけました。自分で実践しようとしたときに見よう見まねではなく、根拠をもって取り組めると思いました。まだまだ詳しく聞いてみたかったです。
・まず、授業づくりの悩みについて、皆さんの日頃の悩みを伺うことができ、自分と同じように悩みながら日々指導に当たられていることが大変励みになりました。
町田先生のお話で印象に残ったことは、
☆より本物で子どもに関連付けて創造的な対話にする、ということ
☆目的を持った活動にすること(活動の目的(ゴール)の重要性)
☆相手意識を持つこと(聞き手の持っている知識・情報を考慮して発話を考える)
です。
・教科=評価が話題にあがりがちですが、英語が「ことば」であり、「ことばのやり取りを積み重ねる学習」であることを再認識できました。本物のやり取りを大切にしながら、授業づくりをしていきたいです。ありがとうございました。
・今日も多くの学びをありがとうございました。最近は、評価のことに注目しがちで、「何が知識技能か」「何が思考判断表現か」「主体的はどう見とるか」ばかりを話題にしがちだったので、「コミュニケーション能力を伸ばすための英語教育」という原点に戻ることができました。また、とても納得したお話が2点、small talkでUnitの導入ページを活用するというお話と、phonics指導ではなくphonemic awareness を育てることを意識した指導をするというお話でした。small talkはさっそく、実践してみたいです。phonicsに関しては、すぐに子どもたちへ指導する、というより指導者がもっと深く理解し扱っていきたいと、考えを改めたので、また学びを深めていきたいと思います。
・とてもわかりやすく、実践的なお話を頂き大変ありがとうございました。全般的にスモールステップで丁寧に授業を行っていくことの大切さを改めて考える機会となりました。明日からの授業に役立てていきたいと思います。
・児童へのrecastや、small talkの教科書の見出しを使ったやり方などが大変参考になりました。
・外国語指導の楽しさを再確認することができました。教師にとっては何回目、何年目であっても、子どもにとってその時間は単語や表現との初めての出合いの場であることを意識して、よい出合いの場づくりをしていきたいと改めて思うことができました。ありがとうございました。
・豊富な実践経験と深い理論に基づき、学校現場に即した実践的な話を多く伺えたので、勉強になりました。ありがとうございました。
・分かり易く、現場の様子を交えてお話下さり参考になりました。チャットにも記入させて頂きました。まだ沢山の課題がまだまだあります。引き続き学びたいです。
・基本の考え方をしっかりと伝えていただきました。
・今日も貴重なお話をありがとうございました。「型を教えようとしない」というお話に、ハッとしました。各単元の定型文に関しては、そうしてしまっているなと、反省しました。スピーチのプラスアルファ、creativityの部分については心広く受け止めているつもりでしたが。また、スモールトークなどのやり取りが、バッターボックスでバットを振ることなのではないかと思いました。what is your favorite ◯◯?の場合の答え方などは、My favorite ◯◯ is でも、I like ◯◯でも、どちらでも正解と捉えています。練習をたっぷりさせてから本番に臨むことと、目的をはっきりさせることも、今後大切にしていきたいです。ありがとうございました。
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