2021.5.5(水・祝)、GW最終日に開催した5月プレミアムセミナーⅠのレポートです。
「小学校外国語教育の目指す学びを考える」と題して、上智大学短期大学部教授 狩野晶子先生にお話しいただきました。
日本を取り巻く環境、置かれている現状、これからの世界、外国語を学ぶ意義・ねらい、小学校だからこそ大切にしたい視点、外国語学習の特性、input・intake・outputの関係、ポストコロナ、ICT活用など、本当に様々な視点で、それぞれ大切なポイントをお話しいただきました。
以下、参加者の皆さんからの感想です。
・コミュニケーションで児童同士が通じないことにどうすればいいか?質問させていただきました。コミュニケーションで困ることがおきるのは、日常では当たり前で、そこから工夫していくと教えていただきとても納得しました。その中で、大切な基盤を育てることが必要だということで、私も専科として子供達にコミュニケーションをしやすい土壌作りをしていきたいと思います。
・ついつい目先のことを考えがちですが、漆塗りの例えが身にしみました。子どもたちは習得が早いので、つい指導者として甘えてしまいますが、簡単ではないということを意識して、慣れ親しんでもらうように心がけます。
・児童が言葉を学ぶ上で、指導者が意識しておきたいことを明確に整理して頂いた気がしています。今後、「言語活動」の関する話題が多く取り上げられ、小学校外国語も進化していくと思いますが、狩野先生に教えて頂いた視点を大切にしていこうと思います。
・幅広い視野から講義をして下さり、大変学びの多いGW最終日となりました。input,intake,outputの図が非常にイメージしやすかったです。教科化となり、習得させなくてはとの思いに、子供達を苦しい思いにさせていたり、できないとの思いを抱かせていたと反省しきりです。明日からの授業で広い視野で、安心して学習できるEnglish Roomをつくっていきたいと思います。英語教育の本質・特質を自分自身が理解した上で指導していくこと。専科任せになっている英語教育推進について、校内での英語教育の考え方を理解してもらえるような努力をしていく必要性を実感しました。こちらでたくさん学ばせていただいていることを、実践に移して還元していきたいと思います。ありがとうございました。
・狩野先生のお人柄が現れたレクチャーでした。小学校英語教育で大切にすべきことな考え方について改めて考えさせられました。将来を見据えた広い視野で、ことばの大切さやコミュニケーションの楽しさを感じられる授業づくりを丁寧に焦らずしていきたいと思います。本日もありがとうございました。
・共感しかありませんでした。input の大切さも、エラーへの寛容さも全て大切だと思いました。私が特に共感したのは、幼少期に外国語(英語)を学習する意義です。気持ちいいくらいに言語化してくれました!多言語や多文化に対する寛容性、第3の言語へ向かう姿勢、外国語教育で培いたいです!
そしてICT活用の実践、先生の姿勢そのものが児童への潜在的メッセージとして伝わっていると思いました。やってみようとか、やりながら学ぼうとか、未知のものへどのように対応するかを児童は受け取ったと思います。エンパワーされるだろうと思います。元気づけられるお話本当にありがとうございました!
・グローバル化とは?人口減…ということから世界の現状を示してくださり、そこから小学校で求められる外国語の姿を教えていただきました。連休最終日にエレガントな狩野先生にお会いできたこと、とても嬉しく思います。質問にも丁寧に答えてくださりありがとうございます。上智短大の学生さんとつながれる機会があったら嬉しいです。
・今日も多くの学びをありがとうございました。狩野先生の講義を聞き、小学校外国語で大切にしなければならない事を改めて学ばせて頂きました。また明日から授業が始まりますが、自分の授業モードのスイッチを押してもらいました。明日からの授業が楽しみになってきました。さらに、子どもたちの未来を見据えた視点から、多くの気づきを頂きました。私も子どもたちの視野を広げられる様な教師でありたいと思います。ありがとうございました。
・狩野先生が挙げられた児童の四つの特性は、まさにその通りだなと感じました。これらの特性があるからこそ、小学校から英語に触れることが大事であり、これから継続する英語学習の素地になるのだと思います。指導者が難しいよね?と躊躇することなく、児童に様々なインプットの機会を与えたいと改めて思いました。また明日から頑張れそうです。本日もどうもありがとうございました。
・狩野先生のお名前は色々なところで見聞きするのですが、お話を始めて拝聴させていただきました。良い機会を頂きました。お話を聞いていて、自分の授業や子ども達との関わり方の方向性が間違っていなかったことを確信できました。日々、大変なことも多いですが、明日から、また頑張ろう!という気持ちになれました。英語の回文、とても面白かったです。機会があれば、言葉遊びのひとつとして、「英語にも、こんなのがあるよ。」と子ども達に伝えたいと思います。きっと興味を持つように思います。ICTを使った授業も、様々な面から躊躇していましたが、先生の「やってみると、子ども達同士で教え合い、それが学びにつながる。」というお言葉を聞いて、「やってみよう!」という気持ちになりました。ありがとうございました。
・日頃の悩みが様々な視点からお話しいただき新鮮な気持ちになりました。言葉の楽しさを改めて知ることができました。英語力のない専科で心配していましたが参加して良かったです。日頃、「定着」させなければ・・・。しかし出来ない、指導法が何がいけないのか?繰り返すことによって慣れ親しませると思い行っているフラッシュカードをはじめ、様々な活動(カルタ・チャンツ等)が次第に児童にとって芳しくない表情が出てくると、指導者として苦しくなってくるものですが、outputができる量はまだ少なくて良いんだ。子どもは忘れるもの、地球市民としての英語などの複数のワードに励まされました児童を励まし続けるには、教師もやっていることに対して不安を取り除き諦めずに、児童に働かけ試していくそんな勇気を頂けました。ありがとうございます。
・今日も貴重なお話をありがとうございました。講演後のグループディスカッションでも話題の中心になりましたが、英語教育に携わる大人の意識を改めて考え直す、とてもよい機会になりました。評価も入ってきて、話せたり、聞けたり、パフォーマンスがよかったり、書けたりする子供たちの理想像をつくればつくるほど、教える方が焦ったり重く考えて暗くなったりしてしまいます。でも、言葉を学ぶ楽しさを第一にして考えていくこと、将来的に英語を活用できる人に育っていくためにどうするかを俯瞰して考えていくことが重要だと学びました。英語教育に携わる人だけでなく、保護者や、あまり主体的に英語教育に関われていない先生方に、この考え方を伝えていきたいと強く思いました。狩野先生のお話、ぜひ、またお話を伺いたいです。
・狩野先生、本日は多岐にわたる貴重なお話をありがとうございました。グローバル化に伴い、いかに日本人が今後海外に目を向けていかざるを得ない状況であるかということ、そして、コミュニケーションツールとしてのみならず、インターネット上でも英語が必須であることが分かりました。また、幼少期の特性を活かした外国語を学ぶ意義についてお話頂き、頭の中のモヤモヤが整理されました。聞いて分かれば言えるわけではない、読めるから書けるわけではないなど、改めて気づくこともたくさんありました。子どもは(大人もみんな)忘れる。そのため、良質なインプットを繰り返し丁寧に積み上げていき、長期的視点で完璧を求めないことを忘れないようにしたいと思いました。連休の締めにぴったりのお話をお聴きすることができました。貴重な時間を頂きました。
・当たり前のように外国語(英語)指導をしている毎日ですが、今教えている児童がこれから大きくなった時、外国語とどのようにかかわっていくことになるのか、その先のこともイメージさせてくれる内容で、言語や国を超えて世界とつながる時代に多文化・多言語に対する寛容性であるとか、第3の言語に向かう姿勢も大切であることに気づかせていただきました。また、児童期の特性を活かした学びがあるということ、児童には4つの力(音声に対する敏感さ、音の固まりを丸ごと処理する力、繰り返しに耐える力、あいまいさに耐える力)があると改めて教えていただいたことは、これからの指導の励みになります。ありがとうございます。
【Information】
狩野晶子先生もシンポジストのお一人としてご登壇いただく夏のシンポジウムの開催が決定しました。
2021年7月25日(日)9:00-11:00AM 小学校外国語授業づくり研究会Summer Special Event「オンラインシンポジウム~言語活動を考える~」 詳細は以下リンクからどうぞ。
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