【Report】2021.4.4(日)AM 小学校外国語授業づくり研究会4月プレミアムセミナー(ゲスト:信州大学教授 酒井英樹先生)開催報告

2021.4.4(日)AMに4月プレミアムセミナーを開催しました。ゲストに、信州大学酒井英樹先生をお招きし、「2021年度、目指すべき小学校外国語の授業の在り方」をテーマにお話をいただきました。

講演タイトルにもある「目指すべき小学校外国語の授業の在り方」として、3つのKとして「聞く・読む」「考える」「関わる」をお示しいただきました。また学習のプロセス、内容の決め方、外国語における「変わること、変わらないこと」、言語活動について、評価などについて多岐にわたる内容についてお話しいただきました。具体的な単元指導計画や授業をもとにしながらの解説は、とても分かりやすく、新年度の授業づくりに大きなヒントとなりました。


(参加者の皆さんからの感想です。)

・本日の酒井先生のお話を聞いて、まず小学校1~6年生、各学年の目標を設定しようと思いました。担当学年の指導計画を作成する際、場面・状況・目的を明確にすることで子どもたちの思考・判断・表現をより正確に見とることができると改めて感じました。また指導と評価の一体化にもつながりますね。子どもたちにとっても場面・状況・目的を明確にすることで、現実味のある活動になり、主体的に取り組みやすく楽しいものになると思います。教師にとっても生徒にとってもwin-winな状況になりますね。

・まさにこういう研修を求めていたという研修でした。いつも現場視点で講演を組んでくださる白石先生には感謝してもしきれません。今回の研修は、実際の教科書単元を具体的に例にとってくださり、イメージがつきやすく、すぐに実践に移したいというやる気が高まりました。理論だけですと、なかなか私は頭に入ってこないタイプなのですが、酒井先生のお話を聞くと、評価のABCの事例までしっかり示してくださるので、腹落ち度が非常に高い研修でした。私自身、どうしても小学校については付属の指導書に頼ってしまい、まずはモデル基本型をカチッと定着させて・・・毎時間チャンツをして、ラストに付属をポスターを慌てて書かせて・・・という指導書通りの流れで昨年度いった時に、どことなく子供の自発的な言葉や感性を生かし切れていないもやもや感がありました。しかし、酒井先生のお話をお聞きし、「しっかり暗記させて中学校へ繋がなきゃ!」の呪縛から解放され、もっと子供たちの個性を生かせるやり取りをしようと思いました。第二弾のご登壇を心から期待しております。

・思考判断表現について良く分からず悩んでいたのですが、具体的な例を挙げて説明してくださったお陰で、霧の中から少し抜け出して来たようなスッキリ感を持てました。ありがとうございました。「英語」という教科での思判表ということなので子どもが英語で、どういう状況になっていれば良いのかをずっと考えて迷っていたような気がしました。小学生ですから児童の頭の中では日本語で思考したり判断した上で英語で表現する…という当然といえば当然の流れが、お恥ずかしながらイメージできていませんでした。勉強がまだまだ足りません、先生の著書も読まなくては!と思いました。

・具体的な例をもとに話してくださり大変分かり易かったです。質問事項をみると、言語活動や目標の捉えが様々であるように感じました。新学期を前に指導のあり方について考える機会ができ大変有難く思いました。本当に有難うございました。

・とてもわかりやすく多くの事を教えて頂きました。常に気づきを大切に自分自身も言語活動を通して子ども理解を深めていきたいと思いました。ありがとうございました。

・単元案をもとにそれぞれ具体的な評価などについてお話ししてくださったので、わかりやすかったです。

・単元ごとの目的・場面・状況の設定と言語活動を通しての気づき、それを通して学ばせることが大事だということがよくわかりました。が、現場ではHi, friends時代のやり方が主流になっていて、これを研修されていない状況です。これが一番の課題です。

・思考判断表現のとらえ方がはっきり分かりました。外国語だけではなくもっと広く、児童の学びの全体に関わる部分だということで理解しました。本当の情報を扱う場面設定を目指しているのですがうまくいかず、活動が魅力のないものになってしまいます。おそらく、教科書の意図から離れてはいけないと思い、設定が中途半端になっているのだと思います。主体的でなかった自分を反省しました。酒井先生の書かれた『・・・基本のき』や『・・・ミニマム・エッセンシャルズ』が自分の授業観の基になっているので、大変興味深く受講し、今後の授業への意欲が増しました。

・本日もありがとうございました。言語活動と気づきを大切にした授業づくりを心がけていこうと思います。常にモデルを示すのではなく、子ども自身にもっと考えさせる活動をしていこうと思いました。わかりやすく説明してくださり、ありがとうございました。

・昨年度は、初専科として、手探りしながら評価をした感じでした。今日のお話を聞いて、知識技能と思考判断表現の明確な判別や、指導を言語活動につなげていく工夫への意識など、具体的な道筋が見えました。参加してよかったです。ありがとうございました。

・とても分かりやすく具体例もあり参考になりました。スライド残りも是非聞きたいです。

・ありがとうございました。ご講義を拝聴して、もやもやしていたことがすとんと落ち着くような心持ちでした。

・丁寧な発表ありがとうございました。 道案内の単元でのActivityの展開は大変参考になりました。また、「友だちの好きなものをトッピングしてピザを作ろう。」というような単元目標を作っていましたが、「みんなが楽しめるピザ会にするために,自分の考えたピザを伝えよう。」という目標にすると思考力判断力表現力もみとることができることが大変参考になりました。具体例をあげてくださり分かりやすかったです。知識技能と思考力判断力表現力のつながり部分の難しさは残るのですが、思考力判断力表現力の評価方法の道筋が見えてきたように思います。またの機会に残りのスライドのお話を是非拝聴したいです。

・本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。教科書の単元ごとに具体的にお話しをいただきまして、大変わかりやすかったです。「夏休みの思い出」の発表の評価についてお話しがありましたが、診断的評価や掲載的評価の段階からの児童の伸び率も関連してくるのか思いました。ありがとうございました。

・来年度の単元計画を考えている最中の研修会で、大切なことを思い出させていただきました。言語材料や活動を与えるのではなく、児童のもっているものから始める。児童が欲するから学ぶ。そのような学習計画を立てていきたいです。また、全体計画で、主となる領域、評価のバランスを今一度考えていきたいと思いました。ありがとうございました。

・酒井先生のお話で、具体的な事例と共に、授業展開、単元展開、評価方法がよくわかりました。特に、思考、判断を促す課題設定には、児童の好奇心を刺激する工夫が必要であり、投げかけ方だ大切だと気づきました。今後も定期的にお知恵を拝借したいです。ありがとうございました。

・思考判断表現に関する考え方、年間計画を作る際のポイント、評価をするためにどのような準備が必要なのかといった、日頃から悩んでいた点について、大変わかりやすくご説明をいただき、理解を深めることができました。ありがとうございました。

・「コミュニケーションを行う目的や、場面状況など」を設定するうえでの、具体的な(実例)を多くお話下さったので、大変に参考になりました。子どもたちが「もっと知りたくなるような授業」を目指して今学期も工夫していきたいと思います。酒井先生、ありがとうございました。

・具体的な内容で具体的に評価の仕方を示していただき、大変勉強になりました。また、その子をより理解するためのコミュニケーションであること改めて気づかされ、教育の原点に戻ることができました。

・難しいお話を、とてもわかりやすく教えて下さり、ありがとうございました。前年度の実践から、疑問に思っていたことも解決できましたので今年度は(少しは)安心して取り組めそうです。他教科や、日常的な場面と結びつけてお話下さるので、理解しやすいです。またご講話お願い致します。質問にも答えてくださってありがとうございました。

・ホンモノを大切にしたい目的・場面・状況設定が大切だとわかりました。私は、やりとりにおける思考力・判断力・表現力とは、先週のセミナーで吉田先生が仰っていたnoticingのような指導各々のものであると理解しており、振り返り等で個別に書かせることにより評価しようと思っていました。しかし、酒井先生のお話を聞き、児童のやり取りの中で、情報を整理しようとする姿勢が見られたり、コミュニケーションを取ろうとする意欲が見られたりした場合に、それを思考力・判断力・表現力と評価することができると知りました。

・具体的な例も出てきて、どのように活動を設定すればいいかが明確になりました。あとのスライドの内容もじっくり聞きたかったなあと思います。また書籍も参考に勉強させていただきます。

・ONE WORLD smilesを使っている自治体が少ない中、ONE WORLD smilesの内容に合わせた言語活動の提案をたくさん示していただきありがとうございました!もっともっと、目的場面状況の工夫を教えていただきたいです!

・料理を例えにした外国語活動と外国語活動の目標の違い,外国語の授業の活動を言語活動の点から見直してみること,教科書にある既存の活動を工夫次第で思・判・表を評価できることなどとても分かりやすく説明いただき,自分の中にストンと落ちました。もう一度資料を見直してみて,酒井先生が最初におっしゃった「変わること,変わらないこと」を意識して授業を作ることが非常に大切だということを再確認しました。ありがとうございました。

・目的、場面、状況の設定の仕方が曖昧でしたが、今回の講義で具体的に取り上げていただいたおかげでよく理解することができました。また、どのように教師がそれらを設定するかで言語活動の内容の深さが大きく変わり、評価にもつながるかがわかりました。まず、子どもたちが持っている知識からどのように単元計画を立てていくか、目指す子どもの姿を明確にしながら考えていきたいと思います。大変貴重な講演をありがとうございました。

・非常に勉強になりました。言語活動について、さらに理解が深まりました。授業に活かしていきたいです。ありがとうございました。

・豊富な資料を通して、具体的にわかりやすく教えてくださり、授業の在り方について理解を深めることができました。言語活動を中心としたリスニングやチャンツなど、教科書の活動の具体をイメージすることができました。後半の時間がなくなってしまった評価については、さらにお話を伺いたかったです。

・とてもよくわかるお話でした。実践例をもとに評価観点のお考えをうかがうことができ様々な考え方から授業と評価の一体化の大切さや教師が授業前に評価規準を定めそれに沿った授業をすることの大切さを改めてかんじました。ありがとうございました。