2023.4.16(日)、小学校外国語授業づくり研究会4月プレミアムセミナーを開催しました。別府短期大学教授 大田亜紀先生をお招きして、「実践から学ぶ小学校英語教育」をテーマにお話しいただきました。
大田先生は、ご自身が見てこられた、研究されてきた学校の取組や実践を基に、「言語活動」「主体的に学習に取り組む態度」「評価」「目的、場面、状況」「授業のつくり方」「研修」など、みんなが悩むポイントを具体的に、分かりやすくお話ししてくださいました。
特に印象に残ったのは、「誰でもできるか?続けられるか?」という言葉。「現実的」な視点で、授業や英語教育を捉えているからこそ、そのお話にすごく親近感、納得感があったのだと思いました。本研究会でも大切にしている「現実的」や「実現可能性」といった視点です。
また大田先生は、随時チャット投稿を促し、参加者とやりとりしながら、インタラクティブに進めてくださいました。その語り口とあいまって、オンラインでありながら、対面セミナーのような、楽しく、あたたかい雰囲気につつまれたセミナーでした。
参加者の皆さんからの感想を一部紹介します。
・実際の現場の声を沢山聞かせて頂き参考になりました!
・普段自分が考えていることや、疑問に思っているこことにリンクした話で、とても共感して聞くことが出来ました。ありがとうございました。
・教育活動の中での外国語の位置を考える時間になりました。専科時代の苦労を思い出し、1学校(教科担任)の立場からその良さも感じました。外国語教育の向かっている方向を、少し振り返り、立ち止まる提案、講義を伺えました。
・色々と参考になりました。専科が増えているので、校内研修を英語でやるのは難しいかもしれませんが、発表を、担任に見せたり。なんらかの関わりができるように頑張ってます。
・大変有意義なお話でした。現場での体験をもとにお話されているのでとてもわかりやすかったです。どの先生も主体的に参加できるような楽しい校内研修ができたら理想ですが、なかなか難しいかなと感じています。インプット量を増やし、焦らず緩やかに楽しみながら言葉が使えるようになる授業を目指したいと思います。毎日のご飯、1人の10歩より10人の1歩という言葉が大変印象に残りました。ありがとうございました。
・改めて、小学校英語について立ち止まって考える、良い時間になりました。ありがとうございました。
・評価について、自分の基準が高かったこと、形成的評価と記録に残す評価のねらいの違いなど、多くの気付きをいただきました。ありがとうございました。
・大変貴重な機会をありがとうございました。魅力ある言語活動があるからこそ児童の粘り強い取り組みにつながるというお話や児童の学びをモニタリングできるような振り返りやポートフォリオの工夫を心がけるべきだというお話、大変勉強になりました。言葉との出会いを急がせず、たくさん聞かせて児童が自然と言葉を表出したくなるタイミングをはかれるよう授業づくりに励もうと思います。ありがとうございました。
・外国語の授業そのものだけでなく、授業に関わる評価のことや校内研修の話も聞くことができ、大変勉強になりました。
・今、現場で起きている問題点をとても的確に指摘され、いろいろ気付かされました。現場を知っている方のお話はとても身近に感じます。
・小学校外国語教育で大切な事だけでなく、小学校教員として大事にしなければならない、小学校教育の根幹を見直すことができました。
・私も昨年まで、先生がおっしゃっていた発表のスタイルをやっていて、なんとなく児童が嫌々発表しているような時もあり、ただ評価もあるので、悶々としてはいました。ゆったりと学べれば良いのでしょうが、なかなか実際には教科化された以上仕方ない側面もありかなあと。いかに場面状況の設定を上手にやるかなどなんでしょうか? 先週授業開きをして、なかなか想定したようにはいかないクラスもあり、落ち込んでましたが、みなさん、そのような事はあるんだと安心致しました。毎年、クラスの状況も変わり毎回が勉強になります。
・だれにでもできて続けられる評価というのが印象に残りました。まずじっくり音に親しませてから、アウトプットしたくなる活動に取り組ませていきたいです。
・評価の考え方について大変共感できる点が多く、進むべき方向がはっきりしてきました。
・学校現場をよく知っている先生が、同じ目線で話していただいたので、とても良かったです。
・児童が自らモチベーションを持てるような活動を改めて考えるきっかけになりました。
・校内での連携の図り方やマインドについてお話の中から学ぶことができました。また、よくわからないことをきちんと質問してくださる方がおられることで自分自身も学び直す、考え直す機会をいただいております。
・ 小学校英語の外国語活動について、十分なインプットがないのにアウトプットを求めているのは、前から悩ましく思っていました。教科書の内容が盛りだくさんで、消化するのに一杯でしたが、基本を押さえつつアレンジしてやってみようと思いました。
・大田先生の講義はわかりやすく、英語の学ばせ方について、これでよいのか?と言う問題提起があり、他教科と変わらず、児童に教えていくときに大事にすべき点に改めて気づくことができました。みなさんの、書き込みからも、同じように考えたり悩んだり実践したりしていることがわかり、頑張っていきたいなと元気をもらえるセミナーでした。
・チャットを随時チェックしコメントを頂けた事、本当に感謝です。外国語の評価を意識しすぎると、言語活動の本質が揺らいでしまうと最近感じています。大田先生のお話を聞いて、やはり小学校では、児童が必要感を感じる目的を設定し、伝えたいという気持ちを持ち続ける事で、豊かな言語活動に結びつくと再認識しました。
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