2022.11.20(日)、11月セミナーTeachers' Market~ ”ICT” Specialを開催しました。今回は、GIGAスクール構想のはるか前から、ICTを外国語の授業に積極的に活用してこられた二人の先生をお招きしました。
仙台市立国見小学校の栄利滋人先生は、ボストンの小学校との交流を機に、そこで挙がった課題や感じた可能性から、ICTの活用を模索していったとのことでした。「自分の思いを伝えるために」「意欲的に聞いたり、話したり、書いたり、読んだりするために」「(子供たちにとって)かんたんに、楽しく使えるように」といったことなどを実際の教材や授業の様子を通して、教えていただきました。
関西大学初等部の東口貴彰先生は、昨年に続いてのご登壇。「主体性を高めるICTを活用した外国語の授業」というテーマでお話しいただきました。東口先生は、外国語の授業の中で、「未知への好奇心」→「課題への探求心」→「体験への達成感」という流れができるように、ICTを活用してこられました。具体的な実践を、その作り方、使い方も併せて教えていただきました。公立小ではないので、カリキュラムの違いの差はありますが、活用方法自体は、どの学校でも採り入れることができそうです。
お二人の話に共通しているのは、ICTを使うことが目的となっていないことです。子供たちの学びをよりよくするために、ICTで何ができるのか。だからこそ、こんなことができないか、あんなことができないかと、いろいろなアイデアや工夫が出てくるのだと思います。
参加者の皆さんからの感想を一部ご紹介します。
・日頃、困り果てているICTのすばらしいご講義をありがとうございます。
・お二人の素晴らしい実践に、ため息の出るような、素敵な感動を覚えました。ありがとうございます。
・ICTの活用についてはまだまだ試行錯誤が続いています。先生方の実践に基づいた有意義なセミナーをありがとうございました。
・ICTをコミュニケーションツールとして子供たちが使いこなしている姿が素晴らしく圧巻でした。本校はipadもchromebookでもないので、アプリをそのまま使えないのですが、可能性の広がりを感じました。ICT苦手意識のあるでも、6年思い出アルバム作りで、Googleの翻訳のカメラ入力機能を活用してみようと思います。
・とても興味深くて楽しいセミナーでした。ICTを効果的に活用することで、できることがぐんと増えると可能性が広がりました。自分自身の腕がまだまだ伴いませんが、まずはやってみようと思える勇気をもらいました。今日も有意義な時間をありがとうございました。
・内容が濃密で充実していて圧倒されました。<ICTでこれだけの事ができる!>という世界を見せて頂けました。<ICT+紙(従来からのもの)>で広がる世界、子ども達がさらに自由を獲得できる世界だと感じました。<なぜ使うか?を明確にする事>を大切にしていらっしゃる。最近、やる事に追われて、(教科書の単元消化でない、もっと子達の心に残る達成感のある英語授業ができないだろうか?)という疑問が生まれていました。お二人のお話から、多くのヒントを頂けました。一つだけでも、現場の目の前の子達に還元できないだろうか?どこからやれるだろうか?と思いました。素晴らしい企画をありがとうございました。
・これまでにも何度かお二人のご発表を聞かせていただいたり、ご著書を読ませていただいたりしていますが、また新たな情報を追加していただきありがとうございました。ICTを活用した素晴らしいアイデアや教材をご提示いただき、大変参考になりました。これをいかにより多くの先生方が気軽に使えるようになるかが今後の課題だと思いました。
・教材もいただけて、とても嬉しかったです。ICT使ってみたいけど、自分で作るのはちょっと大変だと思いました。だから、いただけてよかったです。児童の力を伸ばせるものがたくさんあるのだと感じました。特にインプットに有効だと思いました。
・昨今話し合う機会が多いICTについて、外国語としての付き合い方や必然性、児童の主体性を高める材などを絡めながら話をして頂き大変勉強になりました。
・とても役立つセミナーでした。 新たな発見がたくさんあり 授業で早速活用しようと思います 。ありがとうございました。
・お二人の発表とも明日からすぐ取り組めそうで大変参考になった。
・ictを活用してより良い実践ができたらと思っていたので、とても参考になりました。すぐに試してみたいと思うものがたくさんありました。ありがとうございました。
・最先端のICT教育を目の当たりにして、大変有意義でした。自分のできること、授業に取り入れたいこと、勉強していくことを整理してステップアップしてきかなければと思いました。
・栄利先生がおっしゃった授業の中で写真を選んだりイラストを描いたりする時間を省略するために教材を準備するという考え方は、すごいなと思いました。自分自身もやり取りなどで英語を話す時間の確保をどうしようかと悩んでいました。栄利先生の教材だと音声が出て、子どもたちも集中して取り組めて十分なインプットの時間ができそうです。ありがとうございます。次回はぜひ教材の作り方を教えてほしいです。東口先生の実践を聞きながら、iPadって何でもできる魔法みたいだなと思いました。活用の仕方次第で子どもたちがこんなにも主体的に学習するんだと驚きでした。実践できそうなものから試してみたいです。
・もう少しお話をお聞きしたいぐらい、あっという間の2時間でした。お教えいただいたことを明日からの実践に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
・お二人の先生から、とても内容が濃い、素晴らしい実践が聞けてよかったです。ありがとうございました。実践者として、常に新しいことに挑戦しいていらっしゃる姿に、感銘を受けました。また、行政の都合でタブレットが変わったり、入れられるアプリが限定されていたり、などのご苦労に共感いたします。そのうちの一部でも自分で実践ができたら、と思い、「楽しく」チャレンジしていきたいと思います。ありがとうございました。
ICTについては、デジタル教科書も含めて、その活用法は現場で見つけていくしかありません。今後も本研究会で、テーマとして取り上げていく予定です。
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