2月3連休にお贈りする「小学校外国語の評価」をテーマにした特別企画第一弾、「2月プレミアムセミナー~評価Special Session Part1~」を開催しました。
ゲストに、京都光華女子大学教授 田縁眞弓先生と京都市立九条南小学校教諭 山川拓先生をお招きしました。
トップバッターは山川拓先生。授業の実際の様子も動画で見せてくださり、山川先生自身が子供たちの学習活動を見取り、評価する際に悩んできたこと、試みてきたことをありのままお話しいただきました。
田縁真弓先生の講演テーマは、読み書きの指導と評価。印象的だったのは、小学校でどこまでどの程度を目指せばよいのかを子供たちとしっかりと確認することで、子供が不安がることもなくなり、教師の指導も明確になるということでした。読み書きの大切さ、丁寧な指導の必要さも教えていだたきました。
お二人とも、長年の実体験にもとづいているので、自分たちにも「それ、あるな~」「わかる~」と思うことばかりで、その上で「なるほど!」とひざを打ちたくなるような学びの多い時間でした。
参加者の皆さんの感想です。
・たくさんの実践を通してのセミナーで、あっという間の2時間でした。特に、評価項目の捉え方、児童に分かりやすい言葉でのルーブリックの共有の仕方、熟達型のCan-Doリスト、小中連携を意識した「書く」振り返りシートなど、具体的なイメージをもつことができました。今日のプレミアムセミナー1をもう一度先生方の資料を学び直しながら、あさってのプレミアムセミナー2に臨みたいと思います。
・JTEですが、(専科先生と) 日頃から「発表」の評価には悩ませられているので今回のセミナーは勉強になりました。どうしてもパターン化しやすい暗記大会から脱却すべき、色々な課題解決に参考になります。今学期最後の「発表」の際に取り入れたいです。
・どちらの先生のお話もとても勉強になりました。ルーブリックをどんなふうに作れば良いかも資料を見させていただき、よく分かりました!また、最後のGoogle翻訳の話も、最近すごく悩んでいたところだったので、めちゃくちゃ参考になりました。
・ルーブリックの評価の課題や振り返りの大切さなど改めて考える機会になりました。今使っている振り返りシートを再考し、子ども自身がもっと到達度を実感できるものに作り変えていきたいと思います。
・具体的な実践に基づいたお話がうかがえました。日々のもやもやが言語化され、明日から早速参考になる視点や活動例をご紹介いただき、あっという間に時間がたちました。自己評価と指導者の評価の乖離はだんだんと収束してくるというのは実感していましたが、具体的にデータで見せていただきました。田縁先生には、子どもたちが書いた文章に具体的にアドバイスを返す実践をご紹介いただきました。また、中学校に対する漠然とした不安を解消するために具体的にどのようなステップで不安が解消できるかを見せていただきました。
・田縁先生も山川先生も、すぐに使える資料や例示をしてくださってとても助かります。
・児童の自己評価と教員の評価のズレが興味深いと感じました。これまでズレをそこまで意識してこなかったので、自分でも数値化してみたいと感じました。また来年度はルーブリックを児童と一緒に調整または作成をしてみたいです。読み書きに関してはブリッジレッスンを参考に数回六年生の授業に入れてみたいと思っています。本日もありがとうございました。
・評価に関して いつも迷うことが多いのですが、具体的な資料を見せて頂き 分かりやすかったです。
・読むことができるようになるためには、長い時間がかかり、すぐに読んだり書いたりできるようになるわけではなく、音と文字を繋げていく帯活動を仕組んでいく必要があることがわかりました。中学校への不安を取り除いていくためにもBridge教材を取り入れていきたい。
・学年末で一年を振り返る中で、できなかったことや、どうしたらいいか分からなかったこともたくさんあって、相談できる人も近くにはおらず頭をかかえる日々でしたが、同じ悩みを抱えながら、さまざまな実践に取り組まれているお二方のお話を伺うことができ、勇気づけられるというか、失いかけた情熱を思い出すことができ、いつものことながら、この研修会に支えて頂いていると実感しました。最近の悩みは、インプット不足によるアウトプットの難しさに関するものです。それを解消するための手立てが、ICTであり、リーディングであり、ライティングであり、宿題であるのだろうと思いました。先を見据えたご示唆と、これまでの取り組みを分かり易く教えて下さりありがとうございました。
・学校現場での実践研究で、よい取り組みが行われていることを学ばせていただきました。自分が研究を行う際のヒントもいただけました。
・Can Doリストを使って自己評価をさせることで、どこまで出来ているのかが確認でき、意欲の継続につながるとお聞きし、今後、児童とリストを共有して進めていきたいと思いました。
・読む学習には、バランスドアプローチで、ボトムアップ、トップダウンの両方が有効だと知ることができたので、意識して取り組みたいと思いました。ictの活用の仕方も参考になりました。
・評価の方法やルーブリックの作成についてモヤモヤした1年間でしたが、今日のセミナーはとても参考になりました。
・教科となり、授業を重ねるにつれ、授業と評価の整合性に迷うことも多くなりました。講師の先生方の実践が参考になりましたし、悩んでいることを共に考えていただけたことが嬉しかったです。質問にも答えていただくことができありがとうございました。
・単元内容とプレゼンテーションに関わる部分を分けて項目を作るということに共感しました。項目が増えることは大変ですが、これまで見てきた現場ではそれがごっちゃになっていて自分の中でもやもやしていました。実践をベースに評価についてお話していただき、共感できること、現場で改善のヒントとなることがあり良かったです。
・評価の6(3)観点のお話や中学に向けてのブリッジ授業の話などたくさん参考になりました。
・山川先生のお話に、現場の人間として、大いに共感しながら聴き入っておりました。評価は、子ども達それぞれが、今いるところからの成長を感じられるものであることが大事だとおっしゃったことは、まさにそうだと思いました。評価基準を決めて共有したら、変更できないことが時にジレンマを生むことも、大いにうなずけました。一人一人の子どもが自己調整をしながら、少しずつでも成長している自分自身を感じられるような仕組みを作れたら、モチベーションが継続するかもしれないと思いました。
・大学の先生と、実際の実践されている方のコラボ型研修は本当に有り難いです!
・お2人のお話を伺い、自身の経験と重なり本当にうなづきながら、聴講していました。適切なルーブリックを何回も作って、中間で見せてなんとか公平で、自信が持てるものと思っても、スピーチ自体が短いと、評価項目が多すぎて、その割に点数は低くなり、単純にABC の方がやり易いし、最終的には、そうなると自身の評価に自信が持てなくなり担任に委ねたりと。評価項目は3つくらいと伺い、来年からはそうしたいなと勉強になりました。
・評価について、みなさんがどのようにされているのか、悩んでいることも共有できてよかったです。
・山川先生のお話から、評価の場面、手法、成果と課題などの具体が分かり、大変勉強になりました。田縁先生の、読み書きの評価については、読み書きの活動ばかりに目がいきがちですが、評価の視点をしっかり持つことが、活動内容にもつながってくると気付かされました。
・すごく勉強になりました。Google翻訳についつい頼りがちになる児童への一言アドバイス大変参考になりました。少しずつですが、児童が自然と相手意識ができるような声かけを磨いていきたいという気持ちになりました。
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